2016年10月13日

開業すればもうかる?

すべての方ではないですが、ときどき、「今月中に開業したい」という方から創業融資のご相談を受けることがあります。そのような方については、とにかく最低限のことしかできず、単に開業するとか、融資を受けるだけということになってしまいます。そのような状態で仮に開業したとしても、その後、やり残したいろいろな手続きなどに忙殺され、余裕のない状態が続くでしょう。

急いで開業しなければならないという人に、その理由は聞いたことはありまませんが、恐らくお金のことが原因でしょう。「とにかく稼がなければいけない。だから早く開業しなければならない」ということでしょう。しかし、それは「開業すればもうかる」という前提です。現在の経営環境では、十分な準備をしなくても開業すればもうかるというほど、事業運営は容易ではないでしょう。

ここで伝えたいことは、「開業すればもうかる」、すなわち開業をゴールと考えている人が少なからずいるということです。そして、そのような方は、事業にしか関心がないということでもあります。これからの事業は、「何を売るか」ではなく「どう売るか」、すなわち商品ではなく仕組みで優劣が決まります。この仕組みづくりは一朝一夕で作れるものではありません。近年は規制緩和が進み、会社を設立するしたり開業したりすることが容易になりましたが、だからといって、仕組みづくりも容易になったということではありません。

起業しようとする方は、開業することが目的ではなく、成功することが目的なのですから、十分な勝算もなく単に形式的な開業にこだわることは、かえって目的から遠ざかることになりかねません。

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posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする