2016年11月21日

ストレスを感じる広告

小売業の新聞折込広告は売上を高めることが主な目的と思いますが、ときどき目的を取り違えていると感じるものを見る時があります。例えば「たまご1パック100円」と広告で告知しておきながら、開店1時間で100円のたまごは売切れているという例はよく見かけます。もちろん、店としては「先着300個」などという限定品であることを前もって伝えてあるから問題ないと考えている場合もあると思いますが、逆に、100円のたまごを買えると期待して来店したものの、すでに売り切れていた顧客は落胆し、その店に悪い印象を持ったり、その店の広告はその後見なくなってしまうかもしれません。

ちなみに、小職の近所のドラックストアでは、100円のたまごが売切れてしまったあと、たまご売り場に「100円のたまごは売切れてしまいましたが、サービスカウンターで次回の来店のとき、100円でたまごを買える優待券を差し上げています」と表示がしてありました。このようなフォローをしておくと、期待をして来店した顧客はあまりストレスを感じないでしょう。

また、「スマートフォンを契約すると、5,000円分の商品券をプレゼント」と謳っておきながら、その商品券を受け取るための手間が煩雑だったり、条件が複雑であると、「手続きが面倒だから、契約もしない」と考える人の割合が高くなってしまうでしょう。結論としては、目玉企画を広告に載せても、要件が複雑だったり限定的であると、逆効果になってしまいかねないということです。広告を出す側は、目立つ企画を載せたいという意図があるとは思いますが、広告はマス媒体であるわけですから、わかりやすさを優先しなければ、あまり効果はないと私は考えています。



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2016年11月20日

立ち話をしない

どの本なのかは覚えていないのですが、稲盛和夫さんは従業員の方などと廊下での立ち話はしないようにしていると、本に書いておられました。それは、かつて、稲盛さんと従業員の方との間で、片や報告した、片やきいていないということがあり、それが会社の大きな損失につながったことがあったからだそうです。そこで、稲盛さんは、従業員の方とお話をするときは、廊下などで立ち話をせず、きちんと座って相対してお話をするようにしているそうです。

実は、これを実践することは簡単なことのようで難しいことだと思います。私の経験で話をして恐縮ですが、私がサラリーマン時代に上司に報告をしようとしても「今じゃないとだめなのか」とよく言われました。上司の方も忙しいので、目の前の課題で手いっぱいという状況は理解できたので、私としてはタイミングを見計らって報告をおこなうようにしていました。ただ、報告があまり遅くなると問題になることもあるので、急ぐときは報告したい内容の要旨をメモ書きにして渡すようにしていました。

しかし、逆のことはなかなか期待できません。私が部下から遅滞なく報告を受けたいと思っている一方で、「こちらのタイミングを見計らって報告しろ。急ぐ内容はメモにしして出せ」と部下に要求しても、そのようなことをしたら、報告そのものを面倒がり、そして報告が滞るようになるでしょう。だから、稲盛さんは立ち話をせずに、すわって相対して報告を受けるようにしたのであり、そのこと自体は実は労力の要ることだと考えています。

経営者の方や管理者の方は、やりたいことがたくさんあると思うのですが、実はこのような組織運営にたくさんの労力が割かれてしまいます。人の上に立ちたいと考えている人は、このような組織運営も必要だということをあらかじめ認識しておくことが必要でしょう。



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2016年11月19日

後継者

会社の事業は半永久的に継続するという意味のゴーイング・コンサーンという言葉は多くの方が理解しておられると思います。しかし、経営者が事業に携われる期間は限られています。というのは、高齢になれば正しい経営判断が出来なくなってくると考えることが一般的でしょう。仮に、それがないとしても、人には寿命があります。そうであるにも関わらず、私は、経営者の多くは「会社も永久に続くし、自分も永久に事業に携われる」と考えていると感じています。

これについては、「そんなことはないだろう。そこまで経営者はおろかでないはずだ」と考える方が多いと思います。でも、例えば社長職を子息などに譲っても、いつまでたっても経営に口を出す経営者や、自分の居場所がなくなることを恐れてか、権限を手放さない経営者、自分の後継者になりそうな人を排除しようとする経営者はよく見かけます。

実は、銀行も融資先の後継者については大きな関心があります。もし、お家騒動などで会社の事業が立ち行かなくなることがあれば、業績がどうかという以前の問題でしょう。しかし、内部の人でさえ後継者についてはなかなか言及できないセンシティブな問題であるのに、部外者である銀行はさらに後継者については言及はできません。融資などは、会社がゴーイングコンサーンであるという前提で行われているわけですが、融資を受けている会社は、それを否定するような要因はなくしておくことは大切です。



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