2016年11月18日

社長はポジションではなくファンクション

このことは機会があるたびに私が述べてきており、また、理解してくださる方も多いと思うのですが、その一方で、なかなか実践されていないと感じています。すなわち、社長(というポジション)に就任したいと考える方は多いものの、社長の役割(ファンクション)を十分に果たしているかと考える方は少ないようです。

その原因は、社長の役割や、経営とはどういうことかということを理解している人が少ないからだと思います。「社長は昇格して就任するポジション」であったり、「親から引き継ぐポジション」であると認識されていることが多く、社長=ポジションというイメージを持っている方が多いでしょう。もちろん、これは間違っている考え方ではないでしょう。また、社長にはカリスマ性といった要素も必要なので、「社長にふさわしい人を選ぶ」という考え方も妥当だと思います。

しかしながら、社長はほかの誰にも代わってもらうことができない役割がたくさんあります。「社長は孤独だ」と言われたり「社長と副社長の距離は、副社長と新入社員の距離より長い」と言われたりすることでも分かると思います。すなわち、社長は重い決断をしなければならないし、最短で目的が達成できるようしっかりとした舵取りをしなければなりません。そして、その結果については、誰の責任にもできないのです。そのためか、決断を先延ばしにしたり、会社の進むべき方向を示さずに、成り行きで事業を進めている経営者の方も少なくないと感じています。

別な表現をすれば、「プロ野球の名選手が必ずしも名監督になるとは限らない」訳です。社長は「誰が会社のトップに立つべきか」という観点だけでなく、「経営者の役割を担える人か」という観点からも選任されるべきと私は考えています。


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2016年11月17日

神さまとスマートフォン

芥川賞作家で臨済宗の寺院の住職である玄侑宗久さんが、ラジオ番組で「スマートフォンが宗教離れに影響している」という旨のお話をしていました。というのは、「『松の木の立っている場所は、神のお告げ待つ場所だったから、マツという名前になった』というように、宗教とは時間がかかることを待つことが基本になっている。現在は、スマートフォンで検索すれば、調べたいことがすぐに分かるようになり、待つことに耐えられなくなった人が増えていることから、宗教離れが進んでいる」ということだそうです。

そういう私も待つことが苦手です。しかし、「問題を解決することが目的であって、速く行動したり結論を出したりすることが目的ではない」と自分を戒めるようにしています。確かに、情報技術が著しく進展してから、起業しやすい時代になりました。でも、起業は容易になっても、事業を安定的に継続させることは、ますます難しい時代になっているとも思います。だからこそ、本当の目的を見失わないよう、芯をしっかりさせることが大切だと思います。

話を戻して、待つことができないようになるというのは、機械に人間が操られているからだと思います。単なる表面的な知識だけなら、確かにインターネットですぐに知ることができます。でも、事業家(だけでなく、社会人としても)本当に理解しなければならないことは、インターネット検索では得られないはずです。もし、そいうった暗黙知的な情報が大切だということを理解していれば、待つことが苦手ということにはならないでしょう。


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2016年11月16日

電子メールの返事

私は電子メールを受け取った時、必ず返事を書くことにしています。質問が来ていれば当然返事を書くことになりますが、単なる報告であっても、報告のお礼を書きます。(これはちょっと笑い話になりますが、私と同じような習慣を持つ相手から電子メールが届くと、お互いにお礼の電子メールを書くので、いつまでも返事をし合うことになってしまいます)また、返事をするのは、電子メールだけでなく、SNSやブログなどにコメントが着いたときも、よほどのことがない限り返事のコメントを書きます。

なぜ、このようなことをしているのかというと、ちょっと暗い経験があるからです。私が会社勤務時代に、電子メールの返事がもらえないことが多くありました。質問をしても回答をもらえなかったり、報告を義務付けられていることについて報告しても、その報告した内容について問題がないか、新たな指示はないかとうことについても何の返事もないことは珍しくありませんでした。

もちろん、それらを受信した相手にはそれぞれ事情があると推察するのですが、「部下からの報告を軽んじている。すなわち、私を軽んじている」と私は悲観的に感じていました。これは私の劣等感が強かったというだけで、返事をしない人はそれほど深く考えていないとは思うのですが、逆に言えば、返事をするだけで「●●部長は自分を気にかけてくれている」と感じ、士気が向上すると思います。

また、上司から報告を要求しておきながら、その上司が報告に返答をしないと、「見ていてくれるのかどうか分からない」と報告者が感じるようになり、次回の報告が遅れたり、報告がもれたりします。このようなことを防ぐ意味でも、返事を行うことは意義があると思います。 最近は情報技術が急激に進展していますが、このような配慮も伴わないと、便利な道具は十分に使いこなすことができなくなると私は考えています。



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