2016年11月10日

円環的対応

経営者の方の多くは、例えば、「朝、出社してきても、覇気がない」などと、部下の方の姿勢に不満を持つことが少なくないようです。これについては、原因はいくつかあると考えらえられますが、円環的対応(circular response)という考え方から、その原因のひとつを探ることができると私は考えています。

円環的対応とは、英国生まれで米国で活躍した女性の政治学者で思想家でもある、フォレットが広めた考え方です。具体的には、「反応を引き起こしている活動に、反応自らが変化を与えているということ」です。これをテニスに例えると、相手が打ち返してきたボールは、そもそも自分が打ったボールで、自分のボールの打ち方が相手から打ち返されてきたボールに影響しているということです。

これを人と人の関係にあてはめれば、相手の自分への反応は、自分の相手への反応が原因となっているということです。ですから、もし、部下が覇気がないと感じたとすれば、それは自分の部下への接し方に原因がある可能性があります。もちろん、人と人の関係はもっと複雑ですので、テニスの例のように単純ではないのですが、人と人の関係は、それぞれ無関係なのではなく、自分の相手への接し方で、相手は良い方向へも悪い方向へも変わるということを理解しておくことは、経営者や管理者としては大切であると私は考えています。



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posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする