2016年12月28日

[ビジネスのきづき](13)「資金不足の本当の理由」

読者のみなさま、こんにちは。




まだ年賀状を1枚も書いておらず、

少しずつプレッシャーを感じている

六角です。


地方銀行に17年間勤務し、

約800社の中小企業の支援を担当、

その経験から習得した支援ノウハウを

活かして経営コンサルタントとして独立、

がんばる日本の中小企業を応援するため、

今回も、ビジネス書6冊(累計発行部数

3万部)のビジネス書作家として、

ビジネスを加速させるためのきづきを、

3分間で読めるメールマガジンにして

お届けします。





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●資金不足の本当の理由

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私は銀行職員であったことから、

融資の申し込みの仕方については

頻繁にご相談を受けます。


融資を受けたい会社さまは、

もちろん、

資金が足りないから融資を受けたいと

考えているわけです。


ところで、「事業を営む以上、

資金不足になるのは当然」と

言われています。


では、なぜ、会社が資金不足に

なるのは当然なのでしょう。


これは、一般的に、

売掛金+受取手形+在庫の金額が、

買掛金+支払手形の金額よりも

多いからです。


この両者の差額のことは、収支ずれ、

または、経常運転資金などと

言われており、多くの会社では、

どうしても収支ずれが発生して

しまいます。


ですから、事業を営む会社が

資金不足になるのは当然なのです。


このようなことは、

銀行は重々承知しています。


そして、

その収支ずれの原因である

売掛金や受取手形は、

数か月の間に回収されるので、

収支ずれによる資金不足については、

多くの場合、

銀行からあまり疑義を持たれずに

融資に応じてもらえます。


でも、

「資金が足りないのに、

融資に応じてもらえない」と

相談して来られる会社さまは

後を絶ちません。


このような会社さまの資金不足は、

前述のような資金不足とは

異なる性質の資金不足だからです。


すなわち、

売上金の金額が、

仕入代金+経費の金額より

少ないことによる

資金不足の場合です。


要は、

事業が赤字になっているのです。


銀行は、

資金不足の原因が、

収支ずれなのか、

それとも赤字なのか、

すぐに見抜きます。


でも、

会計にあまり詳しくない

経営者の方の場合、

資金が足りないということは

分かっていても、

なぜ、

資金不足なのかということが

分からない方もいます。


そのような方は、

自社の事業が赤字であるにも

かかわらず、

「資金が不足しているのに

銀行は融資をしてくれない」と

不満を抱いてしまいます。


もしくは、

自社が赤字であることは

分かっていても、

「資金不足の会社を助けることが

銀行の役割だ」などと、

都合の良い考え方を

している方もいます。


いずれにしても、

赤字の会社が

融資を受けられるようになるには、

事業を黒字にしなければ

なりません。


そして、だからこそ、

赤字になってから融資を

申し込みに行っても遅いのです。


赤字になっているかどうか、

少なくとも毎月確認を行うことは

経営者としては必須の役割です。





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●編集後記

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私は、ポッドキャスト番組を、毎週、

配信しており、その回数は、すでに

400回を超えました。

ところが、最近、新しいポッドキャスト

番組がどんどん配信されるようになって

きています。

正直なところ、私は、自分で編集して

配信しているので、素人っぽさがあり、

新しい番組と比較すると聴き劣り

するかなと思っています。

やっはり、お金をかけて、玄人っぽく

しなければと考えています。

その一方で、ポッドキャスト番組が

増加して、メジャーな分野になれば、

これまでポッドキャストをがんばって

続けてきた甲斐があるのでは?とも

思っています。








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♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

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posted by 六角明雄 at 08:03| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月27日

ダム式経営

稲盛和夫さんが書いた本によれば、かつて、稲盛さんは、松下幸之助さんの講演を聴きにいったそうです。その講演では、松下さんがダム式経営についてお話しされていたそうです。ダム式経営とは、いざという時に備えて資金や人材を蓄えておくというものです。これについて、参加者から、「どうすれば蓄えができるのですか」と質問があったそうです。これに対して、松下さんは、「どうすれば蓄えができるかは自分もわからないが、まず、蓄えをしようと強く思うことが大切だ」と答えたそうです。

この答えに対して、質問者はがっかりした様子だったものの、稲盛さんは、「まず、蓄えようという強い意思を持ち、それから、それを実践することが大切だ」と大きな衝撃を感じたそうです。これは想像ですが、稲盛さんは「思念が業をつくる」(「思考は現実化する」)と説かれておられますが、この松下さんのお話しがきっかけになったのかもしれません。このことは、多くの方にご理解いただけることでしょう。

とはいえ、私にご相談に来る人の中には、「そんな面倒なことをしなければならないのであれば、最初から相談には来ない」ということをお話しされる人が少なからずおられます。事業は効率的なことに越したことはありませんが、耳で聞いただけですぐに実行できることに対してお金を払ってくれる顧客はいるのでしょうか?また、一時的にうまくいっても、すぐに他社にまねされてしまい、競争力はなくなってしまうでしょう。

現在は、規制緩和が進み、開業することは簡単にできるようになりましたが、だからこそ、成功する確率は低くなっています。なにが成功するか失敗するかをきちんと見極めることがますます大切になってきています。
posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

合成の誤謬

いま、合成の誤謬が景気がよくならない原因のひとつとしてあげられています。合成の誤謬を具体例で述べると、景気の先行きが悪いために、個人では将来に備えて貯蓄を増やすものの、その行動は、社会全体からみると、景気をますます冷え込ませてしまう原因になっているということです。すなわち、個人レベルでは不景気への備えになることが、社会全体では、ますます状況を悪化させてしまうということです。

ここから先は私見ですが、会社においても同じようなことが起きていると感じています。例えば、現在の若者は、自動車を購入したり、飲酒をしたりしなくなったことが、景気悪化の一因となっていると言われています。しかし、それは、会社が原価を下げるために、若年者の世代に対して正社員としての採用を減らしたり、給与水準そのものをあげて来なかったことが、消費意欲を下げていると言われています。ですから、ひとつの会社としては、原価を下げるという正しい行動が、社会全体としては、消費意欲を引き下げて、それが、巡りめぐって自社の経営環境を悪化させてしまったということです。

そのような反省もあると思うのですが、ある大手コンビニエンスストア本部では、給与水準を引き上げて、消費意欲を高めようという試みを行ったようです。とはいえ、多くの会社では、「給与の引き上げどころか、とにかくいまを乗り切ることで手がいっぱいだ」と感じておられることでしょう。

でも、消費意欲を高める方法は、給与引き上げ以外でも行うことができると思います。福島県にある、大手ラーメンチェーン店では、出産・育児のために退社した従業員を積極的に再雇用しているそうです。会社としては、育成した人材が、出産・育児のために退社しても、また自社で働いてくれれば、人材を育成する費用を減らせるというもくろみもあるでしょう。でも、それだけでなく、そういった会社の方針を従業員が理解していれば、前向きに出産・育児を考えられるようになり、わずかかもしれませんが、出生率の低下を緩めたり、世帯収入を増やして消費意欲を高めたりすることに貢献することになるでしょう。また、そういった会社は、社会的な評価も高くなり、優秀な人材が集まることにもつながるでしょう。

このようなことに限らず、わずかなことでも、社会全体に貢献する姿勢を打出すことは、長い目で考えれば、自社の業績向上につながると私は考えています。
posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする