2016年12月08日

決算書の意義

「決算書は会社の実態を示しているか」ということについては、改めて述べるまでもなく、多くの人が解説しているので、ここでは、決算書の意義について書きます。

「現金は事実。利益は意見」という言葉が示すように、決算のポイントとなる利益は、経営者の方などの主観が入りがちです。だからといって、経営者が好きなように決算書の数字を決めることができるということではありませんが、一般的な会計に関するルールの範囲内で、ある程度は経営者の意図が反映されるということです。例えば、あまり税金を払いたくない場合は、ルールの範囲内で利益を減らしたり、なるべく多くの融資を受けたいと考えている場合は、利益を多くしようとするという例はよく聞く通りです。ですから、銀行が融資先の融資を検討をする際は、経営者の意図を推し量って、実態は決算書より利益が多いのか、または少ないのかということを探ります。

では、決算書は軽んじられているのかというと、別の意味で重要です。というのは、決算書は、その会社の株主総会で承認されている、すなわち、会社の意思が示されているという点で、唯一の会社の財務情報であり、基本となる資料だからです。確かに、前述のように銀行は決算書から会社の財務状況について実態を推し量ることはしますが、それはあくまで推測に過ぎないので、客観性のある資料としては、決算書が唯一の資料ということに変わりはありません。
posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする