2016年12月20日

強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ

ドイツの元サッカー選手のベッケンバウアーが残した言葉、「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」は有名です。言うまでもないですが、これはビジネスの世界にもあてはまるでしょう。私も、「あのようなビジネスのやり方は、感心できない」と思うことがしばしばありますが、自分が納得できない方法であっても、その方法で結果を出している人がいれば、それを素直に評価するようにしています。そして、可能であれば、それを自分の事業に取り入れるようにすることも心がけています。(これも、当然ですが、ルール違反をしたり、ずるをしたりしているひとは、例え利益がでていても、見習ったりすることはしません。念のため。)

私も、他者のやり方を批判する人を見かけることがありますが、でも、その批判の相手がもうかっていて、自分がもうかっていなければ、単なるひがみに過ぎません。他者のやり方を批判する人も、何らかの信念はあると思いますが、ビジネスの世界では、「能力のあるものがもうかるのではない。もうかっているものが能力がある」のですから、結果を出していなければ、他者への批判は説得力はないでしょう。

これは、銀行の融資審査にもあてはまることもあります。銀行も、融資審査をするとき、将来、もうかるであろうという会社に対して融資することを決めます。でも、たまに、将来、もうからない会社に融資をしてしまったり、逆に、将来、もうかる会社に融資を断ってしまったりすることがあります。特に、後者の場合、「あのとき、○○銀行から融資を断られた」と、ずっと言われ続けます。私も、銀行勤務時代に、取引のない会社へ融資のセールスに行ったとき、「あのとき、おたくの銀行には融資を断られた。もう、取引をするつもりはない」と言われたことが何度もありました。銀行の融資判断も、その審査能力には限界があるので、絶対に正しいわけではありません。でも、前述のとおり、ビジネスは結果がすべてですので、もし、誤った判断をしたとしても、それに甘んじる覚悟をもって融資の判断をしなければなりません。

ところで、もう少し融資審査について話を進めると、「銀行は目利き能力を高めるべきだ」という意見を耳にする機会が増えました。私も、この考え方は正しいと思います。しかし、これは、「将来、もうかる会社と、そうでない会社を見分ける能力を高めることによって、存続すべき会社に適切に融資をし、銀行自身も収益力を高めなければならない」という主旨でしょう。決して、「あまり将来性が見込めない会社であっても、融資できそうな理由を何とか見つけ出し、融資に応じなければならない」ということではないでしょう。経営者は、銀行に頼るばかりではなく、結果に責任をもたなければならないということに変わりはありません。

ところで、このように書くと、「ビジネスは結果がすべてであり、覚悟して臨め」と述べているように感じられるかもしれません。でも、ビジネスに臨んだ結果は、決してさいころを振るようなものではないと、私は考えています。具体的な内容は、また、別の機会に述べたいと思いますが、きちんと準備をして事業に臨めば、一定の成果は得られるということもこれまで私は見てきています。当然、あまり、準備をしないで、いきなり事業を始めてしまうと、失敗してしまいますが、現在は、きちんと事業に臨めば、着実に成功できる時代になったという点では、よい時代でもあると私は考えています。
posted by 六角明雄 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする