2017年03月19日

[ビジネスのきづき](94)「銀行は融資を受けにくい相手か」

読者のみなさま、こんにちは。





先日、コストコに行って、三元豚の肉

約2kgを1,800円で買ってきて

よろこんでいる六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業の支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして

経営コンサルタントとして独立、

がんばる日本の中小企業を応援するため、

今回も、ビジネス書6冊(累計発行部数

3万部)のビジネス書作家として、

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●銀行は融資を受けにくい相手か

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「銀行はなかなか融資をしてくれない。

でも、最近はクラウドファンディングや

フィンテックという新たな資金調達方法が

登場してきた。したがって、もう銀行に

頼る必要はなくなっていくだろう」という

主旨の記事を見かけるようになりました。


私は、新しい手法による資金調達が活発に

なることは望ましいと考えていますが、

新しい手法による資金調達が、銀行の

中小企業に対する融資に代わるように

なるまでには、まだまだ時間がかかると

思っています。


その理由のひとつめは、現時点では、

「相対的に」銀行からの融資を受ける

ことの方が、負担が少ないからです。


「いやいや。銀行から融資を受けるには

相当の手間がかかる」と考えている

経営者の方は少なくないと思いますが、

クラウドファンディングは、銀行からの

融資よりも、大きな手間がかかります。


もちろん、手間がかかる分だけ、銀行

からの融資よりも有利な面もありますが、

手間をかけたくないという観点からは、

相対的に銀行の方が負担が少ないと

言えます。


ふたつめは、資金の提供者がどれくらい

事業へのリスクを受け入れてくれるか

ということです。


クラウドファンディングで寄付型や

購入型という方法では別ですが、金融

型の場合、資金の提供者はアマチュア

投資家であり、銀行の融資のように、

専門家の観点からリスク判断を行う

ことはしてもらえないと考えられます。


これは分かりにくい説明ですので、

別の言い方をすれば、銀行は使命を

もって融資を行おうとしますが、

「投資家」の立場の人は、やはり、

自分の損得を考える部分が大きいと

いうことです。


これに対して「銀行だって、融資には

及び腰ではないか」と思う人も多いと

思いますが、それでも、銀行は、専門

的に融資を行っており、融資先を注視

できる立場にあること、そして、もし

回収が難しくなりそう出れば、自らが

持つノウハウで、融資を回収できる

可能性が高いことから、その分、

融資に対してリスクを取りやすいと

言えます。


一方、個人投資家は、もし、投資先が

倒産してしまうと、ほとんど手を打つ

ことができないため、そういった面

からは、銀行の方が資金提供には、まだ

積極的になってもらえると言えます。


ここまで述べた内容からは、私は、

新しい資金調達に否定的になっている

印象を持たれてしまうかもしれませんが、

そうではなく、むしろ、新しい資金調達

方法で多くの会社が資金調達を行って

欲しいと思っています。


多くの会社が資金調達のノウハウを身に

付け、また、フィンテックが進展すれば

資金を調達する側の事務負担が減少して

行くかもしれません。


しかし、資金調達の方法が容易になると

しても、経営者が成り行きで経営に臨んで

いる会社は、新しい資金調達方法を利用

しようとしても、その目的を達成する

ことはできないでしょう。


言うまでもありませんが、新しい資金

調達の方法は、会社経営を容易にする

ものでもなく、また、資金の提供を受け

ようとする会社の説明責任を無くすもの

でもありません。







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●編集後記

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私は、年に数回、コストコで買い物を

するのですが、お店に行くたびに、

売られている商品の大きさにびっくり

させられます。


前述した、豚肉についても、一般の

日本の食品スーパーでは2kgの塊で

売られることはないでしょう。


ただし、この肉はたまたま安かったの

ですが、コストコで売られている商品は、

必ずしも安いとは限りません。


そして、これは、弁護士の向井蘭さん

から聞いたのですが、コストコで雇う

パートタイマーの方の時給は、周りの

会社の相場よりも高いそうです。


そこで、コストコにはモラールの高い

パートタイマーの方が集まるようです。


そして、コストコの周りの会社も、

コストコに対抗して、自社のパート

タイマーの時給を上げるので、

コストコが出店した地域は、給与

水準が高くなるということを聞き

ました。


ここ数年、デフレが続いていますが、

あえて高い時給でパートタイマーを

雇い、商品もそれなりの値段で販売

するというコストコの方針は、「値段を

安くしないと売れない」と考える人が

多い日本において、注目される事業を

行っていると感じました。










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posted by 六角明雄 at 08:03| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

[ビジネスのきづき](93)「安くてよい商品」

読者のみなさま、こんにちは。





先日のWBCの試合で、山田哲人選手の

先頭打者本塁打と、試合を決定づける

2ラン本塁打にしびれた六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

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●安くてよい商品

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前回、価値連鎖分析について説明をしま

したが、この価値連鎖分析に関して、ある

ことを思い出しましたので、今回はその

ことについて述べてみたいと思います。


あることというのは、中小企業経営者の

方の中で、起業をしたきっかけとして、

「大手では提供できないような安くて

よい商品を提供したいと思ったから」と

いうようなことを、何人かの方からきく

ことがあります。


この考え方は、すばらしいように感じ

られるのですが、私は素直に評価でき

ないと考えています。


というのは、ものあまりの時代の現代は

粗悪品を提供する事業は、まったくと

いっていいほどありません。


まれに、粗悪品が販売されることがあり

ますが、そのようなことをした会社は、

商品そのものを批判されるだけでなく、

会社の姿勢が批判され、事業を継続でき

なくなってしまいます。


すなわち、現代は、「よい製品を販売

する」ということは、+αではなく、

必須の要件になっているということと

いえます。


つぎに、安く販売するということに

ついても、デフレ進行が止まらない

状況にあって、安いことも当たり前に

なっています。


そして、大手の会社の方が、規模の

メリットを活かして、この安値競争

では、優位な地位にあります。


ですから、「よい商品を安く提供する」

という考え方は、販売する側から見て

志の高い方針のように見えても、買う

側から見れば、すでに当然のことに

なっていて、その方針だけでは注目

されなくなってきています。


ここで、「私はそのような方針をとる

ようなことをしていない」と考える

経営者の方も多いと思いますが、売上が

思うように伸びないとき、安易に、

値下げで現状を打開しようとする方が

多いと思います。


これも、「よい商品を安く提供する」と

いう方針と、何ら変わりないと私は考えて

います。


結局、中小企業では不利な価格競争意外に

対処法がなく、それは結果として、大手に

敗れることになります。


では、ここまで述べたことが、価値連鎖

分析とどう関係するのかというと、

「よい商品を安く提供する」という考え

方をしている方は、要は商品と価格に

しか注目していないということです。


一方、価値連鎖分析では9つの活動が

あるわけですから、その中の生産活動と

販売活動以外の活動で価値を産み出す

ことを考えていないというのは、経営者と

しては、視野が狭いと私は考えています。


そして、これは、私の経験から述べるの

ですが、生産活動や販売活動以外の活動で

価値を産み出すことを、売上が伸び悩んで

いる会社の経営者に対して提案しても、

及び腰になります。


というのは、ものを作って売るという活動

以外で価値を産み出すということは、実は

難易度が高いのです。


例えば、「アフターサービスで価値を産み

出しましょう」とか「技術開発で価値を

産み出しましょう」としても、それは、

一朝一夕でできることではありません。


このように述べると、少し上から目線に

なることをご容赦願いたいのですが、

「よい商品を安く提供する」という

方針は、私には「難しい分野で競争する

ことは避けたい」という経営者の方の

意図が見えるのです。


では、どうしたらよいのかとうことに

ついては、また、別の機会に述べたいと

思いますが、これから起業しようとする

方、そして、現在、業績不振で業況を

改善しようと考えている方は、価値連鎖

分析で、どうやって価値を産み出すのか

ということを、よく検討することが

大切だと私は考えています。








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●編集後記

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野球に限りませんが、国旗を背負って

試合をするスポーツの試合は、ひいきの

チームを応援する以上に身が入ります。


ところで、WBCにはいろいろな国の

チームが参加していますが、その中には

メジャーリーグの選手がたくさんいます。


もちろん、メジャーリーグには米国人

以外の選手もたくさんいるとは知って

いたのですが、日本のチーム以外は、

メジャーリーグの選手を出身国別に

チーム分けをしたような感じでは?と

思えてくるほどです。


いま、日本では大相撲の3月場所が

開かれていますが、大相撲の力士にも

外国出身力士がたくさんいて、大相撲も

ウィンブルドン化していると感じていた

のですが、メジャーリーグほどでは

ないなと、ちょっとだけ安心しました。








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posted by 六角明雄 at 08:02| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

[ビジネスのきづき](92)「価値連鎖分析」

読者のみなさま、こんにちは。





先日、沖本るり子さんのUstream

番組に出演したときに、とちぎことばが

出ないよう、はらはらしながら話をして

いた六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

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●価値連鎖分析

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今回は、熱心な読者のSさんからの

ご質問に回答したいと思います。



> 今朝のメルマガ「こと」について、
> おもしろかったです。
>
> ご参考→ https://goo.gl/a0p4vZ
>
> かのマクドナルドも「ハンバーガー
> ではなく場所を提供」と言っていま
> したもんね。
>
> さて、今朝の内容の中に「価値連鎖
> 分析」という言葉がありました。
> そこ、次回ぜひ掘り下げてください。
> 楽しみにしています。


まず、価値連鎖分析について説明

します。


価値連鎖分析は、米国の経営学者の

ポーターが提唱した、自社の強みを

分析する手法です。


価値連鎖とは、事業活動は価値の連鎖

であるという意味で、自社の産出する

製品(販売する商品、提供するサー

ビス)は、どの活動でどれらいの価値を

産み出しているのかということを、

この方法で分析します。


ポーターは、事業活動が、5つの

主活動と4つの支援活動に分かれて

いると考えています。


主活動:購買物流、製造、出荷物流、

販売・マーケティング、サービス


支援活動:全般管理、人事・労務管理、

技術開発、調達


いくつか例をあげると、アスクルの

ような事業は、すぐに事務用品が届く

という仕組みが評価されていると考える

ことができるので、主活動の出荷物流の

産み出す価値が、同社の商品の価値の

大きな部分を占めていると思われます。


ジャパネット・タカタでは、商品の

よさを分かりやすく伝えているという

販売方法が評価されていると考える

ことができるので、主活動の販売・

マーケティングが、同社の商品の価値の

大きな部分を占めていると思われます。


iPhoneなどの独特の製品を製造

しているアップル社は、技術開発が

評価されていると考えることができる

ので、支援活動の技術開発が、同社の

製品の価値の大きな部分を占めて

いると思われます。


そして、ポーターは、自社の製品の

価値の大きな部分を占める活動の

強みを発揮できるような戦略を打ち

出すべきであると主張しています。


ここまで書いてきた内容については

容易に理解できることであり、かつ、

至極あたりまえだと考える方は多いと

思います。


ところが、自社の事業はどの活動が

評価を得ているのかということに

ついて、理解せずに事業に臨んでいる

経営者の例をよく見ることがあります。


例えば、地方のスーパーで、販売数量が

少ないという理由から、地元で生産されて

いる醤油の販売を取りやめたところ、その

醤油を買うために来店していた顧客が来店

しなくなり、来店客数が大きく減ったと

いう事例をきいたことがあります。


このスーパーにとって、調達活動が顧客

から見て大きな価値を産んでいたという

ことを、スーパー側は気づいていなかった

ということになります。


また、逆の例として、苦情をいう顧客は

実は儲からないのに、アフターサービスを

熱心に行い、その結果、赤字の取引を

続けてしまう一方で、あまり苦情を言わ

ない顧客からは多くの利益を得ているのに

アフターサービスが手薄になってしまい

ライバルにその顧客を奪われてしまうと

いう例も見ています。


自社製品のよさについては、製造する側と

購入する側では、ずれていることもある

ので、自社がどう評価されているのか

ということを、適宜、調査することを

お薦めします。


以上、今回は、読者の方からのご質問に

お答えして、価値連鎖分析について説明

しました。


引き続き、読者の方からのご質問をお待ち

しておりますので、お問い合わせフォーム

( http://yuushi-zaimu.net/contact/ )、

または、このメールに返信をしてお寄せ

いただければと思います。







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●編集後記

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先日、私がゲスト出演したUstream

番組ですが、個人でも手軽に放送局を開く

ことができるようになった情報技術の

進展を、改めて実感することができ

ました。


しかも、生放送で、番組を視ている方

からのコメントが届くという仕掛けも

すばらしいと感じました。


私もポッドキャスト番組を配信して

いますが、たまに感想が届く程度で、

配信した時点では反応は得られない

面で、Ustreamの良さを実感

することができました。


恐らく、私が知らないだけで、これを

事業に活用している中小企業経営者の

方も多いのではないかと思います。


もし、そのような番組を視つけたら、

参考にして、みなさんにもおすすめ

しようと思います。









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