2018年04月13日

[ビジネスのきづき](484)「働き方改革が進まない理由」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、ある大学の非常勤講師の方から、ご

自身の受け持つ経営学の講義に、拙著「図

解でわかる経営の基本いちばん最初に読む

本」( http://amzn.to/2lu3fU4 )をテキス

トとして使うことにしたとの連絡があり、

一生懸命本を書いた甲斐があったなぁと感

激している六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.2万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。




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●働き方改革が進まない理由

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最近、働き方改革という言葉をよく耳にす

るようになりましたが、これは、これから

到来する労働力不足に備えて、(1)長時

間労働の解消、(2)正社員と非正規社員

との格差是正、(3)高齢者の就労促進と

いう課題を解決することのようです。


この働き方改革は、労働力不足を克服する

という大義名分はあるものの、実態として

は、現在、限界にきている労働環境の改善

を先延ばしできない状況にあるという事情

も大きいと私は考えています。


明確な根拠は示すことはできませんが、日

本はこれまで経済成長を遂げてきたり、国

際競争に打ち勝ったり、不況を乗り切って

きたりしていますが、それは、生産性の仕

組みを変えるという根本的な改革をおざな

りにし、立場の弱い従業員の方たちに、長

時間労働やサービス残業を強いるなどの安

易な方法によって実践してきた面が大きい

と私は分析しています。


ところで、先日、日経ビジネスに載ってい

た、日本電産会長の永守重信さんのインタ

ビューを読みました。


(ご参考→ https://goo.gl/vn9jNJ


「社内に、働き方改革の発表をしたら、従

業員から一番に来た投書は、『私は毎月

50時間の残業手当を前提にローンを組ん

でいるので、残業がなくなったら、ローン

を返済できなくなります』というものだっ

た。


今は、残業手当が減った分を、半分はボー

ナスで支給し、残りは研修費用に使ってい

る。


ただし、ボーナスは、一律ではなく、生産

性の高い人に多く支払われるようにしてい

る。


2020年には、残業を0にするが、その

ときは生産性の高い人は、残業をしている

現在よりも年収が増えるようにしなければ

ならない」


これはひとつの例ですが、「働き方改革を

実現しよう」と社内で声をかければ、表向

きは誰も反対しませんが、従業員の方のほ

とんどは年収が減少することを心配してお

り、残業の減少が収入の減少になることが

分かれば、内心では残業を減らすことには

積極的にはなれないでしょう。


そして、従業員の方からの積極的な協力が

ないままでは、働き方改革はかけ声倒れと

なることでしょう。


そこを、永守さんは、働き方改革が成功し

ても年収は減らないことを明確に打ち出し

ており、しかも、残業をしないですむとい

うことになれば、会社と従業員の利害が一

致し、両者の積極的な取り組みによって改

革が成功につながると考えられます。


ここで、永守さんのお話を引用したのは、

永守さんと同じようなことをすべきという

よりも、会社がやりたいことが、従業員の

方にとって利点がないことであれば、成功

しにくいということの例として示したかっ

たからです。


すべての会社経営者の方とは限りません

が、少なからず、働き方改革という錦の御

旗を掲げて、残業代を減らそうと考える経

営者の方はいると思います。


そのような下心があると、前述のように、

従業員の方との利害は一致せず、働き方改

革は成功しないでしょう。


ちなみに、日本電産では、働き方改革のた

めに、生産工程の革新や自動化を行うなど

1,000億円の投資をするそうです。


永守さんの働き方改革とは、単に、残業を

しなくてすむような工夫をするだけではな

く、多額の設備投資をともなっており、し

かも人件費は残業をしている現在よりも減

らないので、会社の持ち出しの方が多いこ

とになります。


ただ、このようなことをしないと、日本よ

り生産性の高い欧米の会社との競争に勝て

ないと永守さんは考えているそうです。


永守さんは難しい課題にチャレンジしてい

ることに間違いはありませんが、単に難し

い課題ということだけではなく、従業員の

方にとってのメリットも示し、改革に対し

て口だけで指示するのではなく投資もする

ということが、従来、他の会社で見られた

改革と異なる点だと思います。


口先だけの改革なら、経営者はリスクを負

いませんが、永守さんはリスクを負って改

革を実行しようとしています。




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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第470回を

配信しました。


今回は、中小企業診断士の神谷俊彦さんに

お越しいただき、神谷さんが1月にご出版

された、「生産管理の実務と問題解決徹底

ガイド」( http://amzn.to/2nfDl5g )から、

上手な生産管理のノウハウについてお伺い

しました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://goo.gl/4rQACp


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

https://youtu.be/TW-BsgnjDkk

(Youtubeへは、音声のみアップ

ロードしています)




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●当事務所の4月〜5月の予定

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「信用保証協会徹底活用セミナー」

4月16日(月)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF



「スカイプ相談実施日」

4月24日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi



「経営入門セミナー」

4月25日(水)19:00〜21:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/hikyHE



「融資に強くなる勉強会」

5月7日(月)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/yb6kWw




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●編集後記

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冒頭で触れた大学講師の方は小職とは面識

がなく、拙著の内容からテキストとして使

うことをお決めになったようです。


ちなみに、別の拙著、「図解で分かる小さ

な会社の経営戦略いちばん最初に読む本」

( http://amzn.to/UJc6y2 )も、私と面識

のない方が、事業者向けのセミナーのテキ

ストとして使ってくれていたり、社内の幹

部向けの勉強会の教材としてまとめて購入

してくださっているそうです。


著者冥利に尽きるありがたいことです。


でも、さらに欲張って、こんどは本だけが

講義に使われるのではなく、著者として、

大学講師に招かれることを目指したいと思

います。









◆このメールマガジンで取り上げて欲しい

トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




◆メールマガジンの配信を停止するときは、

こちらをクリックしてください。

https://www.directform.info/unsubscribe.do?id=16107084&token=c510a8e5d0817624db8697f4121548c3



ただし、まぐまぐ読者の方は、こちらから

配信停止の手続きをお願いします。→

http://www.mag2.com/m/0001677623.html







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♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
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中小企業診断士六角明雄事務所

電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


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posted by 六角明雄 at 08:01| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする