2018年05月05日

[ビジネスのきづき](506)「POファイナンス」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、かみさんがかかりつけの病院に行く

ために、ふたりでそれぞれの携帯電話で、

電話予約の電話番号につながるまで、何度

も電話をかけていたところ、約15分後に

私の方が先につながって、ちょっと得意顔

になった六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.2万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。




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●POファイナンス

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日経ビジネス2018年4月30日号に、

POファイナンスが紹介されていました。


(ご参考→ https://goo.gl/CtZ5k5


POファイナンスのPOとは、Purchase

Order、すなわち注文書のことで、注文を

受けた会社が融資を受けられる仕組みのこ

とです。


具体的には、仕事の受注があった中小企業

が、城南信用金庫と提携したベンチャー企

業にその情報を送り、電子記録債権にしま

す。


そして、城南信金はその電子記録債権を担

保に、受注額の半分(ただし、その割合は

条件によって変動するそうです)を中小企

業に融資をするそうです。


ひとことで言えば、フィンテックを活用し

た債権担保融資です。


この仕組みのメリットは、発注者が大企業

の場合は、担保としての評価が高いので、

低利融資ができたり、融資を受ける会社が

赤字でも融資しやすいというものがありま

す。


しかし、私は、この仕組みはあまり普及し

ないと考えています。


その理由は次のとおりです。


ひとつめは、融資額の受注額に占める割合

が低いということです。


(この融資額の割合が約半分ということに

ついては、担保債権が確実に回収できるか

どうかは、仕事を受注した会社がきちんと

その仕事を遂行できるかどうかという、受

注した会社側の能力にもよるという要因も

あるので、妥当であると思います)


もし、融資額が受注額の半分でも足りない

場合は、その不足分は、結局、従来の方法

で融資を受けなければならず、かえって融

資を受ける側と銀行の事務負担が増えてし

まいます。


もうひとつは、従来の債券担保融資と同じ

ことなのですが、債権担保が融資を促すた

めの、決定的な決め手にはならないという

ことです。


外見的には、銀行は担保が得られるのだか

ら融資をしやすくなるのではないかと考え

られがちですが、頻繁に起きる商取引で発

生する債権は、短期間(一般的には数か月

から、長くても1か年)で回収できるもの

であり、それを担保とすることは融資を受

ける側にとっても融資をする側にとっても

事務負担が大きくなります。


すなわち、もともと、短期間で消滅する債

権は担保にはあまり向いていないというこ

とです。


(だからといって、債権担保がまったく無

意味ということではありません)


そこで、債権担保の法整備が進む前から、

銀行は、受注がある会社には、それを担保

にしなくても、ある程度は回収が確実と見

込んで無担保で融資をするという考え方を

持っています。


ですから、繰り返しになりますが、債権担

保融資については、決して従来は担保がな

かったから融資を受けにくかったものが、

担保を提供できるようになったので融資を

受けやすくなるということにはならないと

私は考えています。


ただ、自己資金が比較的潤沢な会社にとっ

ては、融資額が受注額の約半分でも十分な

場合もあるので、低利で融資が受けられる

POファイナンスはメリットがあると思わ

れます。


また、業況が芳しくない会社でも、PO

ファイナンスは、融資を受けられる確実性

が高いという面でメリットがあると言える

でしょう。


結論として、私は、POファイナンスにつ

いては、融資を受けることに苦心している

会社の救世主にはならないのではないかと

考えてはいるものの、まだ始まったばかり

の仕組みですので、今後の動向を引き続き

注目していきたいと思います。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第473回を

配信しました。


今回は、弁理士の新井信彦さんにお越しい

ただき、新井さんが昨年10月にご出版さ

れた、「パクリ商標」

( https://amzn.to/2qit4H5 )から、商標

の上手な活用法についてお伺いしました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://goo.gl/X1Sm99


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

https://youtu.be/ofR3PdHECh4

(Youtubeへは、音声のみアップ

ロードしています)




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●当事務所の5月の予定

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「融資に強くなる勉強会」

5月7日(月)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/yb6kWw



「スカイプ相談実施日」

5月8日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi



「信用保証協会徹底活用セミナー」

5月14日(月)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF



「スカイプ相談実施日」

5月22日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi



「経営入門セミナー」

5月25日(金)19:00〜21:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/tcaK8N




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●編集後記

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冒頭で触れた病院の電話予約は、午前7時

から受付が始まり、電話がつながると、自

動音声に応答して、診察券番号などを入力

することで、順に受付ができるというもの

です。


やはり、どんな人も早く受診したいわけで

すから、受付開始直後はたくさんの人が電

話をかけているようで、なかなか電話がつ

ながりません。


今回は、ふたりでそれぞれ電話をかけ続け

た結果、ようやく15分後に私がつながっ

たのですが、それでも40番目の受付でし

た。


それはそれで仕方ないのですが、15分間

電話をかけ続けている中で、先に電話につ

ながる人と、そうでない人の違いって、一

体何があるのだろうと不思議に思い続けて

いました。


それは、やはり、日ごろの行いなのでしょ

うか?







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トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




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こちらをクリックしてください。

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ただし、まぐまぐ読者の方は、こちらから

配信停止の手続きをお願いします。→

http://www.mag2.com/m/0001677623.html







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♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
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電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


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posted by 六角明雄 at 08:03| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする