2018年06月17日

[ビジネスのきづき](549)「矜持の費用」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、私の中学校の後輩で、埼玉西武ライ

オンズの今井投手が、初先発で初勝利を飾

り、頼もしい後輩が現れたと喜んでいる六

角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.2万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。




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●矜持の費用

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昨年の11月に、つくばエクスプレスの電

車が、千葉県流山市の南流山駅を、出発時

刻が9時44分40秒であったにもかかわ

らず、20秒早い9時44分20秒に出発

したことで、同路線の運営会社が謝罪をし

ました。


(ご参考→ https://goo.gl/T5ijyn


このことは、「たった20秒で鉄道会社が

謝罪した」ということで、世界中で驚きを

もって報道されたようです。


そもそも、電車が時刻よりも早く出発する

ことは、鉄道営業法第2条や鉄道運輸規程

第22条などで禁止されており、前述のつ

くばエクスプレスの電車の早発は法令違反

であったということもありますが、J−C

astニュースの記事によれば、安全性に

関して重大な出来事だったと運営会社は認

識していたそうです。


(ご参考→ https://goo.gl/brcfXy


すなわち、発車アナウンスなどが行われる

前に、電車の扉が閉まり、電車が出発する

ことは、乗客にとっての安全性を脅かすこ

とであり、また、発車時刻を間違えること

は、電車の乗務員として注意力が欠けてい

ることから起きることであり、重大な事故

につながりかねないと同社では考えていた

ようです。


そこで、同社の謝罪文は、20秒の早発の

内容だったのですが、その意図は、安全性

への意識が散漫だったことをお詫びしてい

るということのようです。


ただ、世界中の報道機関は、20秒の早発

は、さほど問題がないのではないかと考え

ていたから、驚きを持たれたわけですが、

そうであっても鉄道会社は矜持を持って謝

罪したということでしょう。


似たような事例は、他にもいくつもありま

す。


例えば、米国のスターバックスコーヒーで

は、4月にフィラデルフィアの店舗で、同

店のマネージャーが警察へ通報したことに

よって、黒人客2人が逮捕された事件を反

省し、5月に、米国内の直営店8000店

舗を一時閉店し、約175,000人の社

員を対象に人種差別防止のための教育を行

いました。


このことにより、教育のための費用だけで

なく、店舗を閉めることで大きく売上に影

響を受けることになりますが、同社はそれ

くらい事態を大きく受け止めていることが

わかります。


これも、同社の矜持を示すできごとであっ

たと思います。


さらに別の例では、ペヤングソース焼きそ

ばを製造しているまるか食品では、製品の

中に虫が混入していた疑いがあったことか

ら、約半年間、製品の製造と販売を休止し

ました。


その間、製造工場での虫の混入を防ぐ対策

をとり、製造・販売を再開したところ、

24時間体制で製造していたにもかかわら

ず、生産量の2〜3倍の注文が殺到したそ

うです。


同社としては、半年間も売上がなくなるこ

とは、大きな打撃となったにもかかわら

ず、時間をかけて徹底的に対処したことが

評価されたこともあり、販売再開後に多く

の注文が来たのでしょう。


ここまで書いたことは、私があえて述べる

までもないことですが、現在は、顧客が製

品を購入するかどうかを決める要因の中

で、会社の姿勢を評価できるかどうかとい

う部分が大きな比重を占めているというこ

とです。


すなわち、大きなコストをともなってでも

会社の矜持を維持することが収益に直結し

ているということです。


一方、矜持を維持するコストを避けようと

すると、かえって批判を浴びてしまうこと

になります。


前述の3つの会社は、このことをわかって

いるということもあり、コストがかかって

でもあえて誠実さを見せる行動につながっ

たのでしょう。


なお、前述の3つの事例とは逆に、経営者

が保身を優先するあまり、会社全体のイ

メージを下げてしまったという例も、残念

ながら少なくありません。


最近の例では、製品データのねつ造をした

会社や、手抜き工事をした建設会社の例が

あります。


そのような会社の対応の悪さは、誠実に対

応した場合にかかる費用と比較して、さら

に多く額の収益を逃すことになったでしょ

う。


このことは、主観的な部分も入るので、明

確にいくらの差が出たのかということは述

べることはできませんが、まるか食品のよ

うに、誠実さへの評価が、製造再開後の注

文の多さに現れることにもなります。


もちろん、同社は金銭的な損得よりも道義

的責任を優先して判断していたとは思いま

すが、経営者の誠実さや会社の矜持は、現

在はとても大切になっているということが

今回の記事の結論です。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第480回を

配信しました。


今回も、税理士の金成祐行さんにお越しい

ただき、経営理念の作成の上手な方法につ

いてお教えいただきました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://goo.gl/4ZTc39


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

https://youtu.be/umRHxm5OW3Q

(Youtubeへは、音声のみアップ

ロードしています)




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●当事務所の6月〜7月の予定

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「スカイプ相談実施日」

6月22日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi




「経営入門セミナー」

6月25日(金)19:00〜21:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/p5U4VB




「融資に強くなる勉強会」

7月4日(水)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/c9nRUc




「信用保証協会徹底活用セミナー」

7月13日(金)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF





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●編集後記

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今井さんは、中学卒業後、野球の強豪校の

作新学院高校に進学し、3年生の時の夏の

甲子園に出場して優勝投手となりました。


その後、埼玉西武ライオンズに入団し、初

先発で初勝利を飾りましたが、これは、同

球団では松坂大輔投手以来、19年ぶりの

快挙だそうです。


ちなみに、恥ずかしながら、私は、今井さ

んが甲子園の優勝投手となるまで、中学校

の後輩だったということはまったく知りま

せんでした。


栃木県の高校が甲子園で優勝するのは、5

4年前に同校が優勝して以来の出来事で、

恐らく、今井さんが優勝投手になることを

予想していた人は少ないのではないのでし

ょうか?


とはいえ、今井さんは、甲子園の全試合で

超高校級の150km代の速球を投げてお

り、実力があったことは間違いないと思い

ます。


今後も郷土のヒーローがプロの世界で活躍

するよう応援しようと思っています。







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トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

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♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

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posted by 六角明雄 at 08:04| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする