2020年01月03日

[ビジネスのきづき](1115)「売上増加は必ずしも利益を増加させない」

読者のみなさま、こんにちは!







先日、近所の製麺会社の元社長さんから、

おいしいラーメンの麺をたくさんいただい

て、うれしいお年玉にちょっとよろこんで

いる六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.9万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●売上増加は必ずしも利益を増加させない

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





税理士の永澤真司さんが、ダイヤモンドオ

ンラインに寄稿した記事を読みました。


(ご参考→ https://bit.ly/2szmlgd


記事の主旨は、売上を増加させるために、

変動費比率を高くしたり、高額な投資をし

て固定費比率を高くすると、利益が少なく

なったり赤字になる可能性があるので、限

界利益は最低限でも20%を上回るよう、

きちんと管理しなければならないというも

のです。


ちなみに、限界利益についておさらいする

と、限界利益とは、売上高から変動費を差

し引いた残りです。


限界利益=売上高ー変動費


なお、売上高は、変動費、固定費と利益の

合計なので、限界利益は固定費と利益の合

計額と等しくなります。


限界利益=(変動費+固定費+利益)−変

動費=固定費+利益


そして、事業が赤字になってしまう理由で

最も多いのは、変動費が多い、すなわち、

限界利益が少ない時です。


これを数式から説明すると、限界利益は固

定費と利益の合計額ですが、もし、限界利

益が固定費よりも少ないと、利益はマイナ

ス、すなわち赤字になります。


これを言い換えると、限界利益で固定費を

カバーできないと赤字になるということで

す。


このようなことが起きてしまうのは、採算

が得られているかどうかを変動費だけで見

ていると、「売値は仕入値より高いから、

採算は得られるだろう」という誤った判断

をしてしまいがちなので、永澤さんの指摘

するとおり、限界利益率をきちんと管理し

て、それが20%を上回るようにしなけれ

ばならないということです。


ところで、ここまでの理論は理解できると

して、それでは限界利益率が20%を超え

るようにするにはどうすればよいのかとい

うことです。


これは、私の経験から感じることなので、

客観的な根拠はないのですが、「いまから

始めようとする事業は、限界利益率が20

%を超えそうだから始めよう」と考えてか

ら事業に着手する人は少ないということで

す。


永澤さんの記事にも出てきますが、「衣料

品小売業を営む会社が、限界利益率を軽視

してレストラン営業を始めたケース」とい

う例は意外に多いように感じます。


このような多角化は、相乗効果を高める、

余剰人員の活用など、いくつかの理由が考

えられますが、利益が得られなければ、新

しい事業を始める意味はなくなります。


今回の記事のテーマは限界利益ですが、事

業を開始するからには、その事業はきちん

と限界利益(≒付加価値)を確保できる事

業なのか見極めることが重要だということ

です。


ある意味、事業を開始することは難しいこ

とでありません。


大切なことは、きちんとした限界利益が得

られるかどうかということです。


事業活動をする中で、商品が売れれば現金

が入るので、その時は事業がうまくいって

いるように感じることもありますが、現金

が入るときに、きちんと限界利益が得られ

ていなければ、現金(利益)は手元に残ら

ないという観点から、事業をとらえてみる

ことが大切ということが、今回の記事の結

論です。


繰り返しになりますが、事業活動の目的は

売上を得ることではなく、限界利益(≒付

加価値)を得ることであるという観点は欠

かせません。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●ポッドキャストを配信しました

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第560回を

配信しました。


今回も、中小企業診断士の上野光夫先生に

お越しいただき、上野先生の新刊、「社長

の一流、二流、三流」から、事業計画書の

活用法についてお尋ねしました。



ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://bit.ly/2Q3x8bh


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

https://youtu.be/jGkfJ3DCGwE


(Youtubeへは、音声のみアップロ

ードしています)





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●好評発売中の六角明雄の著書

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





第6刷決定!「図解でわかる経営の基本い

ちばん最初に読む本」

http://amzn.to/2lu3fU4



第4冊決定!「図解でわかる小さな会社の

経営戦略いちばん最初に読む本」

http://amzn.to/UJc6y2



「図解でわかる小さな会社の経営に活かす

会計いちばん最初に読む本」

http://amzn.to/1M3mszZ



第9刷決定!「図解でわかる在庫管理いち

ばん最初に読む本」

http://amzn.to/AseBrq



第5刷決定!「図解でわかるリースの実務

いちばん最初に読む本」

http://amzn.to/1o1VluB



「図解でわかる棚卸資産の実務いちばん最

初に読む本」

http://amzn.to/1UjplCq





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





私の近所に、数年前、廃業した製麺会社が

あります。


廃業といっても、社長が余生をゆっくり過

ごしたいという理由によるもので、これま

での顧客には、同業者を紹介し、円満に廃

業したそうです。


でも、その会社のつくるラーメンはとても

おいしいので、私は残念に感じていたので

すが、社長自身も自分が食べたいときに製

麺をするらしく、そのときに少しおすそ分

けをいただけます。


おかげで、令和2年のお正月も、おいしい

お正月を過ごすことができそうです。












◆このメールマガジンで取り上げて欲しい

トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




◆メールマガジンの配信を停止するときは、

こちらをクリックしてください。

https://www.directform.info/unsubscribe.do?id=16107084&token=c510a8e5d0817624db8697f4121548c3







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
NREG銀座ビル1階
中小企業診断士六角明雄事務所

電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by 六角明雄 at 07:58| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。