2018年07月10日

[ビジネスのきづき](572)「CFと利益」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、都内出張中に、短時間で昼食をとり

たいと思い、回転寿司店に入ったところ、

自分は4皿でお腹がいっぱいになったにも

かかわらず、たまたま、私の席の隣に座っ

た、私より年上に見えるやせ型のサラリー

マン風の方が、ひとりで14皿も食べてい

て、「どうしてお寿司をたくさん食べられ

るのに、身体はやせているんだろう?」と

ちょっと不公平さを感じた六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.2万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。




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●CFと利益

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最近、「キャッシュフロー経営」という言

葉をよく耳にします。


キャッシュフロー(CF)とは、直接的に

は、お金の流れという意味ですが、会計で

は、会社の中をお金が出たり入ったりして

流れた結果、会社に残ったお金(=現金+

預金+短期的に運用している有価証券)が

いくらかということを指しています。


あえて、ここで説明するまでもありません

が、なぜ、CFが大切かというと、ひとつ

は、現金がなくなると、会社の事業が停止

してしまうからです。


具体的には、材料を仕入れたり、従業員に

給与を支払ったりできなくなり、事業が止

まってしまうばかりでなく、いわゆる「支

払いの停止」をしてしまった会社は、社会

的な信用も失ってしまいます。


もうひとつは、ひとつめの理由と重なる部

分もありますが、CFが適正な財務管理を

行うための管理の対象になっているからで

す。


というのは、利益が増えても現金がないと

いう「勘定合って銭足らず」の状態になる

ことは、適切でない財務状態なので、その

ような状態になることを避けるよう、CF

についてもしっかりとした管理を行わなけ

ればなりません。


以上がCFの大切さの根拠ですが、本題に

戻ると、私は、最近のCFの大切さが強調

されることについては、疑問を感じていま

す。


前回の記事( https://goo.gl/bgJsx9

でも触れましたが、融資を受ければCFが

増えますが、それだけですべてが解決しな

いにもかかわらず、それ以上のことをしよ

うとしない会社も存在します。


CFの維持も大切ですが、CFを安定させ

るためには、本源的には利益を得なければ

なりません。


これを言い換えれば、黒字の会社でなけれ

ば、資金提供(融資や出資)をしようとす

る協力者はなかなか現れません。


とはいえ、このことは理解されているにも

かかわらず、CFが利益より強調されやす

い状況にある理由は2つ考えられます。


ひとつは、財務管理そのものが稚拙な会社

が多いということです。


本来ならば、CFと利益のバランスを勘案

しながら、財務管理をすることが理想なの

ですが、不慣れな人にとっては、それは、

やや高度な管理となるので、「まず、現金

の残高から管理しましょう」と指導する専

門家が多いのだと思います。


ふたつめは、CFの維持は短期的な課題で

あり、利益獲得という長期的な課題より、

比較的容易に解決できるからでしょう。


「お金が足りない」というときは、銀行に

融資を受けたり、仕入先に支払いを待って

もらうといった対応で、直ちに解決できま

す。


一方、「会社が赤字になりそうだ」という

ときは、どうすれば赤字を解消できるかと

いう分析を行い、それに対する改善策を考

え、それを実践するというステップを踏ま

なければなりません。


こういった事情から、CFに経営者の関心

が向きがちなのだと思います。


今回の記事の結論は、CFと利益は、それ

ぞれ、別の意味で大切であり、どちらの方

が大切か比較することができないこと、そ

して、CFを維持することが利益の維持に

つながり、また、利益を維持することがC

Fの維持につながるというように、お互い

に貢献し合っているということです。


したがって、管理の仕方が容易などの理由

で、CFだけ重要視するということは、結

果として、CFの維持も困難にすることと

なり、避けなければなりません。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第483回を

配信しました。


今回は、トヨタOGで、カイゼンコンシェ

ルジュの石井住枝さんにお越しいただき、

トヨタ流の上手な事業運営についてお教え

いただきました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://goo.gl/xi7eHt


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

https://youtu.be/pljGLbhY8FE

(Youtubeへは、音声のみアップ

ロードしています)




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●当事務所の7月〜8月の予定

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「信用保証協会徹底活用セミナー」

7月13日(金)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF




「スカイプ相談実施日」

7月19日(木)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi




「経営入門セミナー」

7月25日(水)19:00〜21:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/8SKbq6




「融資に強くなる勉強会」

8月6日(月)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/UEnmpB




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●編集後記

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冒頭で触れた回転寿司店のことですが、

14皿食べた男性と反対側の隣には、30

歳程度の女性がいて、5皿食べていました。


女性なら5皿は普通かもしれません。


でも、5皿食べられなかった私は、なんて

胃袋が小さいのでしょう。


それなのに、なかなかやせられません。


でも、健康体になるよう、これからも諦め

ずにがんばりたいと思います。







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トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

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東京都中央区銀座7-13-5
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ファクシミリ 020-4666-8216

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2018年07月09日

[ビジネスのきづき](571)「融資を受けた後何をするか」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、早起きしたので、5時に朝ごはんを

食べたら、10時ころにお腹がすいてしま

ったので、2時間早くおひるごはんを食べ

た六角です。


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●融資を受けた後何をするか

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「銀行が、こちらから依頼した通りの金額

を、やはり、こちらから依頼した通りの期

間、融資してくれたとしたら、次に、あな

たの会社では何をしますか?」


これは、私が、融資の申請のお手伝いをす

る会社経営者の方に最初に行う質問です。


なぜ、このような質問をするかというと、

このことを銀行は最も知りたいからです。


すなわち、融資の申し込みがあった会社に

融資をするのであれば、その会社が融資を

受けて、さらに事業が改善するということ

が前提になります。


そこで、融資を受けた会社は、その後、事

業改善のために、どのような活動をするの

かということを、銀行は知りたがるわけで

す。


ところが、私の経験では、融資を受けた後

に、具体的に何かをしようとしている経営

者の方は、これまでほとんどいませんでし

た。


私が質問した経営者の方は、恐らく、「お

金が足りないから融資を申し込んだ、そし

て、融資が受けられたら、今まで通りに事

業を続けられる」というところまでしか考

えていないのでしょう。


これを別の言い方をすれば、融資を受ける

ことがゴールになっていて、融資をすべて

返済し終わるところまでは考えていないと

いうことでしょう。


このように書くと、「融資を受けるのであ

れば、経営者は、融資の返済が終わるとこ

ろまで考えておかなければならない」と私

が言おうとしていると受け止めてしまうか

もしれません。


確かにそのような面もありますが、その前

に、見落とされがちなことがあります。


というのは、とにかく融資が受けられれば

よいというような、その場のことだけをや

り過ごすこしか頭にない経営者の方に限っ

て、「銀行から融資をしてもらうには、労

力がかかる」と考えているのではないで

しょうか?


そして、だからこそ、何らかの融資対策が

必要になると考えていることでしょう。


しかし、これは、本末転倒なことだと思い

ます。


事業改善に向き合おうとすることなく、融

資対策だけで頭がいっぱいという経営者の

方は、厳しい言い方ですが、会社経営を放

棄しているようなものです。


そして、銀行を説得して融資を受けること

は労力がかかるとはいえ、本来の役割であ

る、顧客や従業員などに働きかけて、事業

を地道に改善していく活動よりは、銀行に

依頼して、融資を引き出すことの方が、ま

だ楽であると考えているのだと思います。


これは、「水は低きに流れ、人は易きに流

れる」ということでしょう。


今回は、やや、辛口になりましたが、私が

会社経営者の方は「融資対策」をあまり行

うべきではないと考えている理由のひとつ

は、経営者の方が、本来取り組むべき事業

改善活動から逃れたいために、融資対策を

口実にしてしまう例が多いからです。


ただ、そのような会社は、当然、事業は悪

化する一方で、ますます融資を受けにくく

なり、早晩、事業が行き詰ることになるこ

とは明らかです。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

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いただきました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

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●当事務所の7月〜8月の予定

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●編集後記

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冒頭で触れた、10時におひるごはんを食

べた日は、やはり、ばんごはんは午後5時

にいただいてしまいました。


でも、それぞれ2時間ずつずらしたら、朝

ごはんは7時、おひるごはんは12時、ば

んごはんは午後7時となるので、間隔とし

ては合っていると思います。


夏の暑い日は、2時間早く行動してみるの

もいいかもしれません。(と、いうことに

したいと思います)







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2018年07月08日

[ビジネスのきづき](570)「最大限よりもバランス」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、長女を迎えに最寄り駅に行き、長女

の乗った電車を待つ間、ホームで電車の写

真を撮っていたところ、駅に到着した長女

から、「どうしてそんなに電車がすきなの

?」ときかれて、自分も理由がわからずに

回答に困った六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

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●最大限よりもバランス

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先月、おかげさまで、小職の最新刊、「図

解でわかる経営の基本いちばん最初に読む

本」( http://amzn.to/2lu3fU4 )が増刷さ

れ、第3刷となりました。


著名なベストセラー作家の著書と比べたら

ゆっくりとした売れ方ですが、1年3か月

で2回の増刷というのは、これまで私が書

いてきた本の中では、最も速く売れている

本であり、また、版元の出版社の本の中で

も、比較的、増刷の速さが速いようです。


この本は、当初は、出版社の方はあまり乗

り気ではなかったのですが、よい方向に予

想を裏切ったことになり、私もうれしく

思っています。


とはいえ、結果として、たまたま拙著が売

れたというように考えてはいません。


この本に、当初、出版社が乗り気でなかっ

た理由として、類書がたくさんあるという

こと、実務書というよりは参考書という感

じの本であったことなどがありました。


でも、私とすれば、類書は経営用語解説書

的なものばかりで、物足りなさを感じる本

ばかりでしたので、きちんとした内容で書

けば、きっと買ってくれる方はいると考え

ていました。


その、きちんとした内容の本にするために

盛り込んだ要素はいくつかあるのですが、

そのひとは、「経営とはなにか」を強調し

とことです。


「経営」ということばは多くの方が使って

いるにもかかわらず、「経営とはなにか」

を説明できる方は少ないと私は感じていま

す。


そもそも、多くの経営入門書でさえ、経営

の定義を書かずに経営戦略や学説ばかりを

取り上げており、すなわち、幹の部分に触

れず、枝葉ばかり解説しているから、それ

が物足りなさを感じる要因になっているの

だと思います。


一方で、この経営は何かということを説明

することも、確かに難しいという面もあり

ます。


そのため、拙著の中では、何か所にも分け

て経営を解説することになってしまいまし

た。


このようなこだわりをもって書いたことか

ら、拙著は予想よりも速く売れているのだ

と分析しています。


と、ここまで長い前振りとなったのです

が、今回の記事の主旨は、なかなか説明が

むずかしい経営について、そのひとつの側

面を説明したいと思います。


経営者の方は、自社の業績を最大限にする

ことが役割と考えている方が多いと思いま

す。


このことは、一見、当然と思えるのです

が、では、最大限の業績とはどういうこと

でしょうか。


すべての役職員が全力を出し切って、得ら

れるであろう利益を、100%得ることで

しょうか?


例えば、ある会社で、売上を前年比5%増

で成長させるために、(違法にならない範

囲で)従業員の方に残業をさせていたとし

ます。


その結果、何とか、5%増は維持できてい

るとします。


では、この会社の経営者は、役割を十分に

果たしているといえるでしょうか?


売上増加という実績で見れば、経営者の采

配は正解と言えるでしょう。


でも、それと同時に、残業が多いことに

よって、従業員の士気が下がったり、定着

率が下がるリスクも増加します。


それが、近い将来、採用コストの増加、人

材育成のためのコストの増加、商品の品質

の低下による競争力の低下などで顕在化し

てくるでしょう。


そう考えた場合、売上の増加だけにこだわ

るよりも、5年〜10年の長い目で、どう

することが利益を最大化するかという観点

で経営した方が、正解と言えるかもしれま

せん。


ここでは、長期的な視点で見ることが大切

という表現をしましたが、会社の経営資源

である、ひと・もの・かねはそれぞれ有限

であり、それらの制約のある中で、まず、

どのように経営資源の配分を調整するかと

いうことが、経営者の役割、すなわち、経

営ということであると私は考えています。


利益(かね)は、比較的、短期的な結果を

期待されがちですが、そのために従業員

(ひと)が犠牲になると、長期的な視点で

は悪影響を及ぼすことにもなります。


ここでは、売上と従業員の関係だけを例示

しましたが、実際には、もっと複雑な事情

が絡み合って、難しい判断を求められるこ

とでしょう。


経営者には、結果責任が求められますが、

だからといって、経営資源の配分を誤って

しまうとバランスが崩れ、事業が停止して

しまいます。


繰り返しになりますが、経営者には利益を

得るという責任は免れないものの、単に、

直接的に利益を追求するのではなく、社内

の利害を上手に調整(≒経営)することに

よってこそ、利益が得られることになると

考えることが妥当でしょう。





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トヨタ流の上手な事業運営についてお教え

いただきました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

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●編集後記

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私は、乗り物を見ると無意識にスマートフ

ォンで写真を撮ります。


でも、乗り物に関心がない人にとっては、

それは不思議なことなのでしょう。


そうはいっても、世の中には乗り物を好き

な人もたくさんいるので、私が特に変わり

者ということではないと思います。


そして、私の夢としては、電車や飛行機で

日本中の会社をコンサルティングして回り

たいのですが、いまは、いろいろな事情が

あって、原則、首都圏内の移動に抑えてい

ます。


でも、近い将来は、いろんな乗り物に乗っ

て、日本中を回りたいと思います。


そのときは、思いっきりたくさんの乗り物

の写真を撮りまくりたいと思います。









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