2018年07月07日

[ビジネスのきづき](569)「経営者とコンサルタントの対立は望ましい」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、自宅で中華そばを作って食べた時、

ついつい和からしを多くつけすぎて、麺を

勢いよく口に入れた後、つーんときて、1

分間ほど動けなかった六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

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ネス書作家として、ビジネスを加速させる

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●経営者とコンサルタントの対立は望ましい

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私は、労働問題専門の弁護士さんを何人か

知っているのですが、会社側につく方と、

従業員側につく方がいらっしゃいます。


それは、誰から受任をしたかということで

明確で、それぞれの委任者の利益のために

問題の解決を図ろうとします。


ところが、事業者向けのコンサルティング

の場合、依頼主がわかりにくい場合があり

ます。


例えば、事業再生のコンサルティングは、

コンサルタントは会社と契約し、報酬も会

社から支払われますが、実質的には、その

会社の株主である再生ファンドやその会社

を支援している銀行の意図に従って行われ

ます。


そのため、事業再生をする中で、社長の能

力が不足すると判断したときは、コンサル

タントが、社長の交代を株主に求める場合

もあり、実際に社長が交代することもあり

ます。


(事業再生をしている会社の社長は、事業

再生を行う前からの社長がそのまま就任し

ている場合や、再生ファンドから指名され

たターンアラウンドマネージャーなどが就

任している場合もあります)


コンサルタントが社長と対立することがあ

るというのは不思議な感じがしますが、会

社の最終的な責任者は株主なので、コンサ

ルタントの意見と株主の意見が一致すれば

社長が解任されることもあるわけです。


一方、一般的なオーナー会社の場合、社長

は大株主でもあるため、コンサルティング

も社長の意向に沿って行われます。


それでは、コンサルティングを受けている

オーナー会社で、コンサルタントと社長の

間で意見が対立した場合はどうなるでしょ

うか?


その場合は、コンサルタントが自ら顧問を

おりるか、社長がコンサルティング契約を

解除することになります。


もちろん、コンサルタントの力量が足りな

い場合や、方針の選定にあたってコンサル

タントが誤った判断をしている可能性もあ

るので、そのような時は、コンサルタント

と会社との関わりを断つことが正解という

ことになります。


ただ、私の経験から、コンサルタントと社

長の意見が対立する時というのは、社長側

が改善活動の継続に音を上げる時というこ

とが多いと感じています。


そのような場合、コンサルタントの方針が

正しいかどうかというよりは、社長の能力

の高さによって改善活動が停止してしまう

ことになります。


現実には、もっと複雑で、コンサルタント

と社長のどちらが正しいかというように、

明確に線引きができるものではなく、仮

に、社長の能力があまり高くないという場

合は、コンサルタント側にも、社長のキャ

パシティに応じて、実践しやすい改善方針

を提示することが求められます。


ただ、オーナー会社の場合、事業再生をし

ている会社と違って、社長の交代は選択肢

にありません。


解任されない限り、ずっとひとりの社長と

事業改善に取り組むことになります。


だからといって、私は、オーナー会社のコ

ンサルティングを行うことを否定的に考え

てはいません。


むしろ、やりがいがあると思っています。


正直なところ、事業経営において、経営者

の判断や、コンサルタントの判断は、事前

に100%正しいというものを出すことは

できません。


右に進むことが100%正しく、同時に、

左に進むことが100%正しいということ

もあります。


逆に、右に進むことが100%間違いであ

ると同時に、左に進むことも100%間違

いということもあります。


問題なのは、結果は、後からわかることな

ので、結果がどうかよりも、事前にどれだ

け検討を尽くしたかということが大切にな

ります。


そういった議論を、経営者とコンサルタン

トの間で行うことは、とても意義があると

思います。


むしろ、コンサルタントが経営者の解任を

選択肢に入れているというのは、専制的で

あり、判断も誤りやすくなると思っていま

す。


(念のために付言すると、事業再生のよう

な、期間が区切られている関与の場合は、

経営者の変更がやむを得ない場合もあるの

で、経営者の変更そのことを否定するとい

うことではありません)


ちょっと、変なまとめなのですが、社長が

ひとりで何でも決めたり、逆に、コンサル

タントが何でも会社に指示したりというこ

とではなく、両社で大いに議論していくと

いうことが、経営者の方の経営センスを、

より研ぎ澄まされたものにしていくものだ

と私は考えています。


そして、経営コンサルタントは、何でも社

長のいいなりになったり、逆に、何でも口

出しをしたりするのではなく、社長の議論

の相手となって、社長のセンスを高めてい

くことが、大きな役割のひとつであると思

います。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第482回を

配信しました。


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8月6日(月)13:00〜15:00

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●編集後記

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私は、からしやわさびがだいすきで、いず

れもやや多めに、冷やし中華やおすしにつ

けて食べています。


そして、その量の加減に失敗してしまうと、

つーんとなってしまうのですが、ハウス食

品さんによると、つーんとなってしまう原

因は、どちらも、アリルイソチオシアネー

トという成分によるものだそうです。


(ご参考→ https://goo.gl/wSuotK


それはさておき、私は辛いもの依存症なの

で、何度つーんときても、また、たくさん

からしをつけて冷やし中華を食べると思い

ます。









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ら、こちらからおよせください。

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2018年07月06日

[ビジネスのきづき](568)「運」

読者のみなさま、こんにちは。






最近は、暑い日が続き、家族が冷たい飲み

物をたくさん飲むようになったので、自分

の飲む分がなくなってしまわないよう、常

に冷蔵庫をジュースとペットボトルのお茶

でいっぱいにしておくようにしている六角

です。


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●運

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私がフリーランスになってから、それまで

理解していた「運」の意味が違っているの

だろうかと感じるようになりました。


運というと、私は、宝くじに当たった時な

どに、自分には運があったのだと考えてい

ました。


また、お財布をどこかで落としてしまった

ような時は、逆に、運がなかったのだとい

うように思っていました。


ちなみに、大辞泉によると、運とは「人の

身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、

人間の意志を超越したはたらき」というこ

とだそうで、私のかつての理解も必ずしも

間違っていないように思います。


でも、フリーランスになってから、いろい

ろな成功者の方のお話をきいていると、そ

のような方たちは、運とは単に天任せのこ

とではないというように考えているようで

す。


成功者の方は、ほぼ、同じ考え方をしてい

るようですが、稲盛和夫さんの場合、「真

面目にコツコツ精進している人間を、天が

見捨てるようなことは決してありません」

とお話しされておられます。


稲盛さんは、かつて、海外市場を開拓する

ために、昭和37年に米国へ、そして、昭

和39年に欧州へ営業に行ったことがある

そうです。


ところが、当初は、1件も注文が取れな

かったようです。


そこで、稲盛さんは「日本で待っているみ

んなに申し訳ない、神様が哀れんでくれる

くらいひたむきに努力しよう」と、同行し

た社員たちにお話したそうです。


その結果、香港マイクロエレクトロニクス

社、アメリカ・フェアチャイルド社から、

まとまった注文が入るようになったという

経験を持っているそうです。


ここまでの強い思いで活動すれば、稲盛さ

んは、神様に助けてもらったのではなく、

明らかに自らの努力で顧客を獲得したと私

は思うのですが、稲盛さんは神様に助けて

もらったと考えているようです。


でも、これは、私の想像ですが、稲森さん

は神様を信じたというよりも、努力をした

人は必ず報われるという因果応報の法則を

信じて努力を続けたということなのだと思

います。


だからといって、私のような途上にあるも

のが、「努力をした人は必ず報われるの

で、経営者の方は、努力を怠らないように

しましょう」などといったことを言える立

場にはありません。


ただ、業績が芳しくない会社経営者の方を

見る時、まだ、改善の余地があるのに、そ

れを実践しないなんてもったいないと感じ

ることがあります。


一方で、業績のよい会社経営者の方が、危

機感を強くもって、日々、懸命に働いてい

るように感じることが多々あります。


もし、自分が神様だったら、どちらの会社

を助けてあげたいと思うかというと、それ

はあえて述べるまでもないと思います。


本当に神様がいるかどうかは別として、私

も、神様が手伝ってあげたい相手だと思わ

れるようにならなければと考えながら、

日々、精進を続けていきたいと思っていま

す。






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●編集後記

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気温が上がると、食欲はなくなりますが、

冷たい飲み物をたくさん飲みたくなります。


それは、家族も同じで、家族全員で冷えて

いる飲み物を飲み始めると、冷蔵庫に冷や

してあった飲み物が、すぐになくなってし

まいます。


ですので、昼間のうちから、十分な量の飲

み物を冷やしておかないと、なまぬるいお

茶をがまんして飲むことになりかねません。


でも、そんなとき、冷蔵庫がなかった昔の

人たちは、どうやって暑さをしのいでいた

のかなぁと思うことがあります。


冷蔵庫がある現在は、本当に恵まれている

と実感します。







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2018年07月05日

[ビジネスのきづき](567)「事業が急拡大している会社は危険」

読者のみなさま、こんにちは。






いよいよあさってが七夕ですが、偶然、七

夕にはそうめんを食べる風習があることを

しって、今から、七夕のときにそうめんを

食べることを楽しみにしている六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

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●事業が急拡大している会社は危険

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もう、半年ほど前のことになりますが、横

浜市の着物の販売会社が、成人の日当日に

なって店を開けず、着物の購入を予定して

いた新成人が、着物を着ることができなく

なったという事件は、記憶に新しいと思い

ます。


その会社が、神奈川県警から、3,500

万円の融資を受けるために銀行をだました

疑いを持たれていると、先日、新聞で報道

されていました。


(ご参考→ https://goo.gl/ofZ7LF


具体的には、「社長は28年9月、柏市に

新店舗を開店するために、売上5,000

万円を水増しした27年9月期の決算書類

を神奈川県内の銀行に示し、3,500万

円の融資を受けた」と、記事に書かれてい

ます。


これについては、大きな疑問点が2つあり

ます。


ひとつは、偽の決算書を銀行はなぜ見抜け

なかったのかということです。


ただ、会社が税務署へも売上を水増しした

ものを申告していると、銀行も、それを真

正な決算書として受理せざるを得ません。


同社がどのような方法を使ったのかまでは

報道から分かりませんが、もし、税務署と

銀行へ、同一の、売上を水増しした決算書

を提出するという方法をとっていたとした

ら、銀行としては、「本物の決算書を提出

してください」とは言えなくなります。


ふたつめの疑問点は、仮に、前述のよう

に、同社が税務署と銀行に対して売上を水

増しした決算書を提出していたとしても、

それが、粉飾であることを銀行がなぜ見抜

けなかったのかということです。


売上の架空計上は、単に、売上高の数値を

増やせばよいという訳ではなく、それにと

もなって、仕入額や経費も増やさなければ

なりません。


もともと、存在しない売上を増やしたわけ

ですから、つじつま合わせも相当な苦労が

必要になり、よほど会計に詳しい人でなけ

れば、銀行から不自然な決算書と気づかれ

てしまうと思います。


また、報道によれば、「同社は26年以降

に東京都八王子市などに計5店を開設し、

店舗数を拡大していく過程で債務が広がっ

た」とあるように、同社は事業が急拡大し

ており、そのような会社に対しては、銀行

は、ちょっとしたことがきっかけで大幅な

赤字に転落する可能性が高いという前提で

慎重に審査すると思います。


それでも、同社は融資を得ることができた

わけですが、同社が故意に銀行をだまそう

としていたとはいえ、融資をした銀行支店

は、結果責任だけではなく、審査過程に重

大な見落としがあったという指摘は避けら

れないでしょう。


これは、新聞記事からだけの限定的な情報

を前提とする見解なので、断定的には述べ

ることはできないのですが、銀行がもう少

ししっかりと融資審査を行い、同社の粉飾

を見抜いていれば、28年の時点で同社は

融資を受けることができず、その時点で事

業は停止し、被害に遭う新成人が減ったの

ではないかと私は思っています。


今回の記事の結論は、着物販売店は、いっ

たん、粉飾決算によって融資を受けること

に成功していますが、それが成功すること

は一般的には考えにくく、例外と考えるべ

きだということです。


そして、その会社は、粉飾決算によって1

度は融資を受けることに成功しています

が、結果的には倒産に至り、経営者自身の

責任がさらに大きくなってしまっただけで

なく、より多くの人が損害を受けることに

なってしまいました。


事業がうまく行かなった場合、銀行などに

はなかなか言い出しにくいと思いますが、

早めに相談する方が、会社が挽回する確率

も高くなります。


そして、そういうときのためにも、業況の

良いときから銀行と信頼関係を築いておく

ことは大切です。





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●ポッドキャストを配信しました

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「スカイプ相談実施日」

7月19日(木)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi




「経営入門セミナー」

7月25日(水)19:00〜21:00

詳細とお申込み→ https://goo.gl/8SKbq6




「融資に強くなる勉強会」

8月6日(月)13:00〜15:00

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●編集後記

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七夕にそうめんを食べるのは、中国の故事

( https://goo.gl/4Hqu4H )によるようで

す。


でも、冷静に考えれば、七夕でなくても、

暑い日はそうめんを食べる機会が多いです

ね。


ちなみに、私が子どものころは、七夕の日

の朝に、里芋の葉にたまったしずくをとっ

てきて、それをすずりに入れて墨をすって、

その墨で短冊に願い事を書いていたような

記憶があります。


でも、最近は、里芋を育てている畑は近く

になくなりました。


七夕って、なぜかなつかしいです。






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