2017年06月22日

[ビジネスのきづき](189)「銀行は融資先の何を審査するのか」

読者のみなさま、こんにちは。





先日、わけぎを納豆にまぜて食べたら、

とてもおいしいことに気づいて感動した

六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

コンサルタントとして独立、がんばる

日本の中小企業を応援するため、今回も、

ビジネス書7冊(累計発行部数3万部)の

ビジネス書作家として、ビジネスを加速

させるためのきづきを、3分間で読める

メールマガジンにしてお届けします。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●銀行は融資先の何を審査するのか

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



融資を申し込んだ中小企業経営者の方

から、「銀行は自社の事業のことを

ぜんぜんわかってくれない」という

不満をよくきくことがあります。


実は、これは、ある意味、当然です。


なぜなら、銀行の融資審査は、事業は

あまり見ていないともいえるからです。


見ているのは、会社の事業が継続するか

どうかを、財務分析の視点からみている

のです。


ここで、「だからこそ、銀行は定量的な

分析に偏ることなく、定性的な分析も

行って融資審査を行うべきだ」という

反論をされる方もいるでしょう。


この指摘も正しくその通りです。


ただし、これは以前の記事にも書いた

ことですが、銀行の融資審査は、

過去の分析である定量的な分析の

比重が高く、未来の分析である

定性的な分析の比重は、不確定な

要素が多いので、あまり高くない

ということにも注意が必要です。


ところで、銀行は、定性的な分析に

関心がないのかというと、実はそう

でもありません。


銀行の融資審査は、融資を断るために

審査をしているのではなく、他の

銀行に先駆けて伸びる会社に融資を

することを目指しています。


そうすることが、融資量を伸ばし、

収益を高めるからです。


むしろ、教科書的に財務状況が良好で、

安心して融資をできる会社は、

他の銀行とも競合しているので、

あまり収益を得られません。


ですから、やはり、定性的な分析は

重要視しており、財務上はちょっと

危ないと感じるかもしれないが、

定性的な分析から、将来は好転する

要因がないかということを探す

工夫はしています。


例えば、日本政策金融公庫のOBで、

中小企業診断士の上野光夫先生は、

同金庫勤務時代は、プライベートで

融資先の経営者の方に会ってお話を

きいていたそうです。


ご退職後、経営者の方から聞いた

お話をまとめ、「3万人の社長に

学んだしぶとい人の行動法則」

( http://amzn.to/2tmIAkW )と

いう本を書いています。


同書では、しぶとい人(=経営が

上手な人)の共通点が書かれて

いますが、これは、上野先生が、

融資審査に定性的な要素を採り入れ

ようとしてまとめた分析結果が

書かれているわけです。


私は上野先生のご努力には頭が

下がる思いがしますし、銀行に

勤務している人は、上野先生を

見習って欲しいと思っています。


しかしながら、いま、銀行は

人材が不足し、1人あたりの

担当会社数は増加傾向にあります。


そのため、上野先生のようなことを

する方は、あまり現れないと思って

います。


そこで、融資を安定的に受けたい

会社は、定期的に銀行を訪問し、

自社の定性的な情報を伝えることが

必要になります。


しかし、自ら定性的な情報を伝える

ということは難しいと考える方も

多いと思います。


実は、これは、あまり懸念する必要は

ないと思っています。


経営者の方が話す会社の情報は、

銀行から見れば、定性的な情報が多く

含まれていると感じてもらえます。


ですから、毎月、月次試算表を銀行に

持参して、自社の状況をお話しする

だけでも、冒頭のような「銀行は

自社の事業のことをぜんぜんわかって

くれない」という不満はなくなると

私は考えています。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



私は納豆は大好きなのですが、やはり、

においは気になります。


でも、わけぎを入れると、少しにおいが

やわらぐような気もします。


そして、柔らかい大豆とちょっと硬めの

わけぎの感触がたまりません。


日本にはおいしい食べものが多いなぁと

つくづく感じます。









◆このメールマガジンで取り上げて

欲しいトピックやご質問、ご感想が

ありましたら、こちらからおよせ

ください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




◆メールマガジンの配信を停止するときは、

こちらをクリックしてください。→

https://www.directform.info/unsubscribe.do?id=16107084&token=c510a8e5d0817624db8697f4121548c3



まぐまぐ読者の方は、こちらから

配信停止の手続きをお願いします。→

http://www.mag2.com/m/0001677623.html







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
NREG銀座ビル1階
中小企業診断士六角明雄事務所

電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by 六角明雄 at 08:02| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

[ビジネスのきづき](188)「事業と会計」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、近所の農家の方からたくさんの

にらをいただいたので、レバニラ炒めを

食べたくなった六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

コンサルタントとして独立、がんばる

日本の中小企業を応援するため、今回も、

ビジネス書7冊(累計発行部数3万部)の

ビジネス書作家として、ビジネスを加速

させるためのきづきを、3分間で読める

メールマガジンにしてお届けします。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●事業と会計

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



私は専門的に中小企業の財務面での

お手伝いをしていることから、多くの

会社の決算書を見させていただく

機会があります。


決算書は当然のことながら記載する

内容には規則があり、内容そのものは

どの会社の決算書も同じです。


(もちろん、会社によって数値は

異なります)


ところが、内容が同じであればよい

ので、決算書には統一されたフォー

マットはありません。


そのため、会社ごとに、決算書の

フォーマットがあり、そのフォー

マットに慣れるまで、少し時間が

かかることが多くあります。


もちろん、その会社の経営者の方は、

自社の決算書だけを見る機会しかない

ので、自社の決算書には慣れている

とは思ったのですが、自社の決算書

でさえあまり見ない人にとっては、

何が書いてあるのかわからない

のでは?と感じました。


私は、機会があるたびに、経営者の

方は、会計の情報を事業運営に活用

するように述べておりますが、

会計資料が見にくいと、経営者の

方は、資料を見ようとする意欲を

なくしてしまうのではないかと

考えています。


私は、事業改善をお手伝いしている

会社には、簡易なBSCを導入して

実践してもらっています。


その際、戦略の達成度合いを測る

KPIは何にするのかということは

重要な要素です。


KPIとは重要業績評価指標のこと

ですが、単に、どんな指標でも

KPIにすればよいということでは

ありません。


例えば、顧客満足度を高めるという

戦略を行う場合、何をKPIに

すればよいかという課題ができます。


もちろん、満足度調査をすることが

最も適切なのですが、それを頻繁に

行うことはできません。


そこで、リピート率、顧客単価、

来店頻度などの間接的な指標で顧客

満足度を測ります。


しかし、これらの数値も、なかなか

計測は難しいようです。


なぜなら、多くの中小企業の場合、

顧客管理を行っている会社は多く

ありません。


また、売上についても、どんな顧客か、

何を買ったかということを区別せずに、

売上という勘定科目だけでしか計上

していない会社も少なくありません。


最近の会計ソフトは、補助科目も充実

しているので、多少は、部門ごとに

売上を把握することができるように

なっていますが、経営者が部門ごとの

売上を見ているという例もあまりあり

ません。


ここまで、会計業務について否定的に

書いてきたのですが、その最大の

要因は、経理業務は税務申告のために

最低限のことだけを行おうという

考え方をしている会社が圧倒的に

多いということだと思います。


その結果が、冒頭に述べた、分かり

にくい決算書というものとなって

現れるのだと思います。


これは、会計データを事業運営に

活用するようにすればよいという

ことで解決するのですが、さらに、

このこと自体も、中小企業では

なかなか難しいようです。


というのは、多くの中小企業の

経営者の場合、事業には精通している

ものの、会計にまで知識を持っている

人は多くないからです。


この点についてはやむを得ない面も

あると思うのですが、逆に、会計の

専門家が事業に関する知識を持って

いるという人も、決して少なくはない

ものの、割合としては低いと感じて

います。


会計は事業の成績を表すことが目的

なのですから、事業のことが分から

ないという状態は好ましくあり

ません。


逆に、事業は利益を出すために行って

いるわけですから、会計について

分からないという状態は好ましく

ありません。


事業に携わっている人は、会計に

関心を持って欲しいと思うし、

会計に携わっている人は、経営者に

役立つ資料を提供できるような

工夫を行える能力を高めて欲しいと

思っています。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



栃木県はにらの産地として有名で、

全国の生産量の3分の1は栃木県産だ

そうです。


特に、鹿沼市内で生産している肉厚の

にらは、甘い汁が出るそうです。


私はまだ食べたことがないのですが、

いつか農家の方に頼んで食べてみたいと

思います。










◆このメールマガジンで取り上げて

欲しいトピックやご質問、ご感想が

ありましたら、こちらからおよせ

ください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




◆メールマガジンの配信を停止するときは、

こちらをクリックしてください。→

https://www.directform.info/unsubscribe.do?id=16107084&token=c510a8e5d0817624db8697f4121548c3



まぐまぐ読者の方は、こちらから

配信停止の手続きをお願いします。→

http://www.mag2.com/m/0001677623.html







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
NREG銀座ビル1階
中小企業診断士六角明雄事務所

電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by 六角明雄 at 08:02| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

[ビジネスのきづき](187)「運転資金とは」

読者のみなさま、こんにちは。






お天気のよい日は、裏庭に七輪を出して、

ジンギスカン鍋を作って食べている、

六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

コンサルタントとして独立、がんばる

日本の中小企業を応援するため、今回も、

ビジネス書7冊(累計発行部数3万部)の

ビジネス書作家として、ビジネスを加速

させるためのきづきを、3分間で読める

メールマガジンにしてお届けします。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●運転資金とは

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



銀行へ融資の申し込みをするときは、

当然のことですが、事業資金が不足する

からです。


融資の目的が、機械や設備を購入する

ためのものは設備資金と言われますが、

それ以外は、いわゆる、運転資金と

呼ばれています。


ところが、運転資金の融資の申し込みは

必ずしも応じてもらうことができるとは

限りません。


事業に必要になる資金は、広い意味での

運転資金と呼ばれますが、狭い意味での

運転資金でないと、前向きな融資と

判断されません。


狭い意味の運転資金とは、分かりやすく

いうと、収支ずれのことです。


例えば、売上高が増加すると、棚卸

資産や売掛金・受取手形が増加します。


その一方で、買掛金や支払手形も増加

しますが、一般的に、棚卸資産などの

増加額の方が大きいので、その差が、

資金不足となります。


これが、増加運転資金、または、経常

運転資金と言われ、狭い意味での運転

資金です。


この運転資金は、業況が順調に推移

していることにより資金不足となる

ことから、銀行から見て前向きに

応じてもらえる融資ということに

なります。


しかし、これ以外にも、資金不足が

発生することがあります。


例えば、仕入価格や製造原価とほぼ

同じ価格かそれ以下でしか商品や

製品を販売できないときは、採算が

得られない状態が続いていることに

なり、不採算となっている金額だけ、

資金が不足します。


また、棚卸資産のうち、何らかの事情で

販売できなくなったものが発生した、

売掛金や受取手形のうち、商品や製品に

欠陥などがあったために、回収できなく

なったという場合も資金が不足します。


これら以外にも、さまざまな資金不足の

理由があるのですが、単に「運転資金を

融資して欲しい」とだけ銀行に伝えて

融資の申し込みをすると、銀行は、

資金が不足する理由を分析します。


それが、業況がよいことによって資金

不足となるのであれば、直ちに融資に

応じてもらえるのですが、そうで

なければ、詳細な事情をきかれるか、

融資を断られることになります。


今回の結論としては、いわゆる運転

資金が不足するときは、なぜ、不足

するのかを自社で把握し、もし、

その原因が赤字などであれば、融資の

申し込みにあたって、改善策も説明

する必要があります。


しかし、現実的には、そこまで行う

ことが難しいことも多いでしょう。


そのような会社は、6か月程度の資金繰

予定表を作成し、毎月、銀行に提示する

だけでも、銀行の対応は大きく変わる

でしょう。


そのような報告をしているだけでも、

仮に赤字による資金不足であっても、

銀行からの助言を得ながら融資による

支援を受けられる見込みが大きく

なります。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



夏になると、かつては屋外でBBQを

していたのですが、最近は、七輪を

つかって肉を焼くようになりました。


なぜかというと、七輪を使うと、

後片付けが楽だからです。


ちなみに、岩手県遠野市では、七輪の

かわりにバケツをつかってジンギス

カン鍋を作ると聞きました。


いま使っている七輪が壊れたら、

バケツジンギスカンに挑戦して

みたいと思います。











◆このメールマガジンで取り上げて

欲しいトピックやご質問、ご感想が

ありましたら、こちらからおよせ

ください。

http://yuushi-zaimu.net/contact/




◆メールマガジンの配信を停止するときは、

こちらをクリックしてください。→

https://www.directform.info/unsubscribe.do?id=16107084&token=c510a8e5d0817624db8697f4121548c3



まぐまぐ読者の方は、こちらから

配信停止の手続きをお願いします。→

http://www.mag2.com/m/0001677623.html







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


♪発行責任者

中小企業診断士 六角明雄(ろっかくあきお)

♪関連サイト 売れる組織作りネット

http://www.yuushi-zaimu.net/


●連絡先

104-0061
東京都中央区銀座7-13-5
NREG銀座ビル1階
中小企業診断士六角明雄事務所

電話 050-5539-8814

ファクシミリ 020-4666-8216

電子メール rokkaku@yuushi-zaimu.net


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
posted by 六角明雄 at 08:02| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする