2017年06月19日

[ビジネスのきづき](186)「事業計画とは」

読者のみなさま、こんにちは。






最近は、伸びてきた庭の草を刈りながら、

汗を流してメタボの状態を解消しようと

している六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

コンサルタントとして独立、がんばる

日本の中小企業を応援するため、今回も、

ビジネス書7冊(累計発行部数3万部)の

ビジネス書作家として、ビジネスを加速

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●事業計画とは

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事業計画という言葉は多くの方が口に

していますが、具体的にはどのような

内容が必要なのかということまで

は分からないという方も少なくあり

ません。


とはいえ、事業計画には、どのような

内容を盛りこまなければならないのか

という規則はないので、目的が達成

できるのかどうかということで内容が

決まるということになります。


そして、事業計画は、役員・従業員

向け、銀行向け、投資家向けなど、

用途もさまざまなので、用途によって

内容にも違いが出てきます。


ただし、ここでは、中小企業に

馴染みのある銀行向けの事業計画に

ついて説明したいと思います。


銀行向けの事業計画は、主な内容は

将来の損益計算書が主な内容を占め

ます。


そして、その損益計算書の根拠と

なる製品や商品の内容、顧客の

見込みなどを記載します。


この事業計画は、創業時の融資を

受ける際には必須の資料となります。


ところが、私が創業融資のご相談を

受ける中で、約半数は、事業計画が

ないという状態の方です。


したがって、融資申請を始める前に、

事業計画を作成するということに

なり、融資申請の相談というよりも、

創業の相談ということになります。


しかし、事業を始めることは決めては

いても、その見通しまでは確認して

いないことから、中には、事業計画を

作成していく中で、事業がうまく

行きそうにないということが判明して

くることもあります。


このような例があるのは、開業する

ことが目的(=ゴール)と考えており、

その後のことまでは検討していない

という場合ということでしょう。


「事業計画も持たないで創業しようと

する人がいるのか」と思われる方も

多いと思いますが、実際に、開業を

目的と考える方が多いのも事実です。


とはいえ、中には、私が相談を受けて

から事業計画を作成しても、成功する

見通しが高い、または、実際に開業

してみて事業が順調に軌道に乗ると

いう例もありますので、事業計画が

ないことをもって、事業が成功しない

ということにはなりません。


しかしながら、無計画な状態で開業

しようとすることは、競争が激しく

なっている時代にあっては、成功する

確率は低くなりつつあると言えます。


ここで、今回の記事の結論ですが、

無計画な状態での創業は避けるべき

ということです。


ただ、なぜ、無計画な状態で創業

しようとする人がいるのかという

ことを探っていくと、時間的な余裕が

ないということが多いようです。


裏を返せば、創業までの準備期間が

十分であれば、成功する確率も高く

なると私は考えています。




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●編集後記

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この時期は、放っておくと、あっと

いう間に庭の草が伸びてしまい、

少しの油断も許されません。


とはいえ、庭の手入れをするのは

毎年のことなので、年を追うごとに

早めに草刈をするよう心がけており、

かつてよりは要領よく草刈ができる

ようになってきました。


こらから暑くなって行きますが、

運動不足解消も兼ねて草刈を

頑張っていきたいと思います。











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posted by 六角明雄 at 08:02| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

[ビジネスのきづき](185)「補助金は万能ではない」

読者のみなさま、こんにちは。






最近は、ほぼ毎日、近所のたんぼで野生の

雉を見かけており、自然の豊かさを実感

している六角です。


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●補助金は万能ではない

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最近は、景気浮揚策として、ものづくり

補助金や、小規模企業持続化補助金など、

たくさんの補助金が登場しており、

私にも補助金に関するお問い合わせが

多く寄せられています。


補助金は、融資と違って、受け取った

お金は返さなくてもよいということが

最大の魅力です。


私も、これまでに、何件もの補助金の

採択を受けた方のお手伝いをしてきて、

とても喜ばれてきました。


しかしながら、補助金を受け取る

ことが必ずしも得策ではないという

例もありますので、今回は、補助金に

関する注意点について述べたいと

思います。



(1)タイミングが限定的


補助金は、募集期間が明確でなく、

かつ、補助対象期間も採択後、

約1か年となっており、申し込む側に

ほとんど選択の余地がありません。


創業しようとする事業に補助金を

利用しようとすれば、前もって申請の

準備をしておき、募集が始まってから

直ちに申請しなければなりません。


裏を返せば、募集期間が限定的に

なっていることは、利用希望者を

限定してしまうことになり、これに

ついては、私は、補助金の最大の

短所であると考えています。



(2)補助の目的が限定的


補助をするという性格から、ある程度は

弱者対策や雇用創出などの国の政策に

合致する事業に対して補助を行うという

ことは当然です。


そして、自社の行おうとしている事業と

補助金の対象としようとする事業が一致

していればよいのですが、補助金を得る

ために、無理に補助金の対象となる

ような事業を始めようとする方がも

見ることがあります。


このような場合、本来は、自社の事業を

遂行することよりも、補助金をもらう

ことが目的となってしまうという、本末

転倒の状態となってしまい、補助金が

採択されても、事業の実施段階になって

取り下げをしたり、事業を実際に開始

してみても、補助対象の事業を着手しな

かったりするという例も見られます。


したがって、自分が始めたい事業と、

補助金の目的が一致しているかという

ことを、前もって見極めてから申し込む

ことが大切です。



(3)補助金は後払いである


補助金は事業資金の調達の負担を減らす

ことにはなりますが、いったん、自社で

全額を支払い、補助対象期間の終了後に

支出を報告し、それが補助対象の支出と

合致しているかを補助金事務局が確認

してから、補助金を受け取ることが

できます。


したがって、創業融資のように、自社が

事業を始めようとするときの資金不足を

埋め合わせることには利用できません。


また、補助金の対象は限定されており、

例えば、補助対象の事業に利用する

ためであっても、用途に汎用性のある

パソコンは補助対象にはなりません。


このような細かい規定があるために、

補助対象になると思って支出した

費用が、補助金事務局には、補助

対象の支出として認めてもらえない

ということも希にあります。


また、これもレアケースですが、

補助対象事業を実行してみて、うまく

軌道に乗せられなかったとき、事業

そのものを実行できていないと

補助金事務局が判断したときは、

補助金をまったく得られなくなって

しまうということもありますので、

注意が必要です。



(4)手続きが煩雑である


補助金の申請をするためにもかなりの

労力が必要ですが、補助対象事業が

採択された後も、補助金をもらうための

資料を揃えることは、慣れない会社に

とっては負担に感じると思います。


例えば、補助金の対象の設備を調達する

際には、相見積を取り、調達前の現場の

写真、設置中の写真、設置後の写真を

撮って置くという手間が必要です。


補助対象事業に関わる従業員の給与に

ついても、雇用契約書のコピーや、

勤務状況が分かる資料、給与の支払が

分かる資料をコピーして置かなければ

なりません。


さらに、補助金を受け取っても、その後、

5か年は、事業の状況を報告しなければ

なりません。



(5)融資もあわせてアレンジする

必要がある


特にものづくり補助金に当てはまる

ことですが、補助金の金額が大きく

なると、それにともなって、補助対象

事業を遂行するには、多額の融資が

必要になることがあります。


しかし、補助金の審査は、補助対象と

なる事業が補助金の目的と合致して

いるかどうかという視点で審査される

ため、それは、銀行から見て、融資を

したくなる事業という視点で審査された

訳ではありません。


したがって、補助金が採択されたから

といって、必ずしもその事業に銀行が

融資をしたくなるということにはなり

ません。


多くの場合は、銀行は、補助金が採択

された会社に積極的に融資を行うと

考えられますが、補助金が採択され

たのに、銀行から融資を得られないと

いうことになると、補助金の申請の

ための労力が無駄になってしまうので、

申請の段階から銀行にも相談をしながら

申請を行う必要があります。




ここまで、補助金についてネガティブな

要素をあげましたが、私は、補助金に

対して決して否定的ではありません。


補助金を得るためには、前述のような

負担があるとしても、補助金相当額の

利益を得るための労力の方が大きいと

私は考えています。


自社の事業が補助金の対象となるという

見込みがあれば、積極的に利用すると

よいと私は考えています。


ただし、実際に申請してみてから、

「こんなはずではなかった」という

ことにならないよう、前もって、

補助金の特徴を十分に理解しておく

ことが大切です。






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●編集後記

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近所の田んぼに住みついている雉は、

だいぶ、人に慣れているようで、

5mくらい近寄っても逃げません。


ちなみに、最近は、あまりありがたく

ないことなのですが、農作物を狙って

人里に現れる野生の猿も見かけるように

なりました。


雉と猿が登場したら、桃太郎のお話しの

世界に入ったような気分になります。







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2017年06月17日

[ビジネスのきづき](184)「管理会計の薦め」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、メールマガジンの読者の方から

感想を頂いて、やる気が倍になった

六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

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●管理会計の薦め

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私は、中小企業の融資申請のお手伝いを

させていただくことが多いのですが、

実は、何か特殊な技術を持っていると

いうことはありません。


実際に、私のようなものを頼らずに、

独力で銀行から融資を受けている会社は

圧倒的に多いでしょう。


業績がよい会社は、独力で銀行から融資を

受けられるのは当然ですが、黒字とはいえ

業績が万全と言えない会社や、赤字の額が

少額の会社は、融資を申し込んだ銀行の

職員の会社の状況を汲み取る能力が高い

場合か、会社が銀行に対して上手に自社の

状況を説明できる場合も、独力で融資を

受けられるでしょう。


会社が深刻な赤字になっていなければ、

銀行は直ちに融資を断るということは

しません。


しかし、将来の見通しを見るにあたって、

なぜ、現在、苦戦しているのかとうことが

分からなければ、融資申込を受けても、

それを判断することができません。


よく、「会社が赤字だから銀行に融資を

断られた」と言われますが、厳密には、

「会社が赤字の理由をうまく説明できな

かったから、銀行に融資を断られた」と

いうことになるでしょう。


ここまで長々と述べてきましたが、要は

自社の状況が説明できるかどうかが

融資の応諾の鍵になっているという

ことです。


ここで、「ちゃんと自社の業況について

説明したけれど、融資を断られた」という

経験をお持ちの方もいると思います。


これについては、ケースバイケースなので

一概には言えないのですが、私が銀行に

勤務していたとき、長時間にわたって

会社の説明を受けたけれども、銀行として

聞きたい内容はお話ししてもらえなかった

という経験は多くありました。


得てして、長時間の説明をする経営者の

方は、情緒に訴えようとする傾向にあり、

お話している内容の客観的な根拠などは

ほとんどなく、結果として、融資判断の

材料とはなりませんでした。


長時間お話しするよりも、伝えたいことを

文章や資料で提出していただくことの方が

説得力が何倍も高くなります。


客観的な資料がなければ、どれだけお話を

されてもあまり意味はありません。


それでは、どのような資料を提出すれば

よいのかということになりますが、冒頭に

述べたとおり、何ら特殊なものではないと

私は思っています。


例えば、顧客別売上、製品部門別売上、

地域別売上などの過去の推移がある

だけでも、銀行は業況を把握しやすく

なります。


また、資金繰予定表が作成してあるだけ

でも、なぜお金が不足しているのかという

ことを、銀行は容易に理解できます。


そして、これらの顧客別売上高の推移や

資金繰予定表などの資料は、銀行だけが

求める特殊な資料ではありません。


これらの資料は広く一般的なものであり、

自社が、より効率的な事業運営を行う

ためにはとても有用な資料です。


とはいえ、これらの資料を作ることは、

多くの中小企業にとって負担と感じる

ようです。


現実的には、数か月遅れで月次試算表を

作成しているという会社が多く、さら

には、月次試算表も作成していないと

いう会社も珍しくありません。


ここで、この記事の結論として、きちんと

資料を作成していれば、銀行からの融資を

受けやすくなると書くこともできますが、

今回お伝えしたいことはそのようなこと

ではなく、融資申込にあたって銀行が

欲しいと感じる資料は、特殊なものでは

なく、一般的な管理会計の資料であると

いうことです。


銀行が求める資料は、自社にとっても

役立つ資料であり、「銀行から出せと

言われたから作成している」と考える

ことなく、「自社の業況の改善に役立つ

資料を作成する」と考えるだけでも、

管理会計の資料を作成するきっかけと

することができると私は思っています。


直接の因果関係は把握していませんが、

業況のよい会社は、きちんと管理会計の

資料を活用している点で共通していると

いうことも事実です。




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●編集後記

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先日、読者のSさんからいただいた感想を

ご紹介させていただきます。


「いつも楽しくまた大変興味深く拝読して

おります。6月14日配信の『プロセスを

指示する』の中に書かれていた『具体的な

指示を出せ』はとても良かったです。


これは夫婦・男女間にも言えることだと

つくづく思いました。


特に男性は『言わなくても分かるだろ』が

多く『言わなきゃわかんねーよ』といつも

心で毒突いております」


Sさま、ご感想ありがとうございました。


私は、事業運営の助言について専門として

おりますが、男女関係はまったく不得意な

分野です。


ただ、女性のSさんが、男性から察して

欲しいと言われておられるようですが、

私は、かみさんから、「どうして察しが

悪いの」といつも怒られているのはなぜ?

と思いました。


いずれにしても、私の修業が足りない

ことは間違いないようです。






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