2018年05月15日

[ビジネスのきづき](516)「法令に関するリスクへの対策」

読者のみなさま、こんにちは。






先週末、懲りずに、裏庭で炭火で焼き鳥を

焼いたところ、おいしくあつあつの焼き鳥

を食べることができて、とても幸せになっ

た六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

得した支援ノウハウを活かして、経営コン

サルタントとして独立、がんばる日本の中

小企業を応援するため、今回も、ビジネス

書7冊(累計発行部数3.2万部)のビジ

ネス書作家として、ビジネスを加速させる

ためのきづきを、3分間で読めるメールマ

ガジンにしてお届けします。




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●法令に関するリスクへの対策

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いま、静岡県の中堅地方銀行が、シェアハ

ウス投資家向けの融資で不正を行ったこと

が問題になっています。


(詳細は、こちらをご参照ください。→

https://goo.gl/ibr3NJ


これについては、具体的な事実の詳細はま

だ分かりませんが、単純に、コンプライア

ンス違反であり、それ以上の議論はあまり

意味がないでしょう。


ただ、このような事件を起こした会社はど

うなるのかということは注視すべきだと、

私は考えています。


この事件によって、当該銀行は損失を被る

ことは確実です。


ただ、問題となった融資額は約1,000

億円であり、仮にこれらがすべて回収不能

となったとしても、融資総額が3.1兆

円、預金総額が3.9兆円の銀行の規模か

ら勘案すれば、直ちに経営が行き詰るとは

考えにくいと私は思います。


しかし、問題が明るみになったことによっ

て、その銀行の現在の株価は、今年の株価

の最高値の約半分にまで急落しています。


また、一部には、経営が行き詰るのではな

いかという報道もあります。


これは、100%断言することは困難です

が、私は、この不正融資そのものの損失で

は当該銀行は経営が行き詰るとは思えない

ものの、風評などが大きくなることで、不

正をした融資以外の事業に影響すれば、経

営が行き詰ることもあるかもしれないと考

えています。


要は、これも多くの方が同様に考えておら

れることですが、会社は(特に銀行は)信

用が大切であり、それが失われると、会社

の存在そのものが危ぶまれることになると

いうことです。


ところで、法令違反の影響については、銀

行の融資審査においても同様のことが起き

ます。


例えば、法令違反をした会社が、当局に

よって事業停止命令を受けた場合などは、

業績に大きな悪影響を受けることになるの

で、これは容易に理解できるでしょう。


ましてや、中小企業の場合、大企業と比較

して事業基盤が小さいため、影響の度合い

はより深刻となることは理解に難くないで

しょう。


ただ、このような法令違反によって信用を

失うことについては、法令を守れば防ぐこ

とができるので、どうすればよいかという

ことを議論するまでもないでしょう。


しかし、真面目に事業に取り組んでいても

信用を失ってしまうこともあります。


それは、顧客、ライバル、仕入先、従業員

などに訴えられてしまうことです。


会社としては、積極的に法令違反をしよう

としていなくても、業績を伸ばすために、

違反にならないぎりぎりのところで事業活

動をしていた結果、他者からはそれが法令

違反と解釈され、訴えられてしまうことが

あります。


不幸にもそのようなことが起きてしまう

と、銀行側も将来起きるであろう損失を読

み切ることができないことから、融資には

慎重になります。


ここで、会社の営む事業は常にあらゆるリ

スクにさらされているために、他者から訴

えられるというリスクも、そのひとつに過

ぎないということができるでしょう。


ただ、法令違反については、民間会社で

あっても、広く社会から清廉さを求めると

いう傾向が年々強まっているため、わずか

な法令違反であっても、大きな損失につな

がってしまいかねないということに注意し

なければならないでしょう。


詳細な説明は割愛しますが、法令違反が起

きた会社では、多くの場合、最終的にその

会社を支えるのは銀行ということになりま

す。


このような面からも、ピンチになってから

銀行に相談に行くということでなく、普段

から銀行と頻繁に接触し、自社の業況や方

針を伝えておくことは有用でしょう。





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●ポッドキャストを配信しました

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私が制作しているポッドキャスト番組(イ

ンターネットラジオ番組)「数字に強い社

長になるポッドキャスト」の第473回を

配信しました。


今回は、弁理士の新井信彦さんにお越しい

ただき、新井さんが昨年10月にご出版さ

れた、「パクリ商標」

( https://amzn.to/2qit4H5 )から、商標

の上手な活用法についてお伺いしました。


ご関心のある方は、ぜひ、こちらからお聴

きください。

https://goo.gl/2bjjvi


この番組は、Youtubeでも聴くこと

ができます。

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●当事務所の5〜6月の予定

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「スカイプ相談実施日」

5月22日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi



「経営入門セミナー」

5月25日(金)19:00〜21:00

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「融資に強くなる勉強会」

6月4日(月)13:00〜15:00

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「信用保証協会徹底活用セミナー」

6月13日(水)13:00〜15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF





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●編集後記

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普段はなかなか自宅では炭火焼きはできな

いのですが、バーベキューで肉を食べるの

もマンネリになってきたので、先日は焼き

鳥を焼いてみました。


でも、焼肉と違って、焼き鳥はすぐに焼き

あがらないので、それを待つまでに、家族

の間での会話が弾みました。


焼き鳥パーティの副次的な収穫です。






◆このメールマガジンで取り上げて欲しい

トピックやご質問、ご感想等がありました

ら、こちらからおよせください。

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2018年05月14日

[ビジネスのきづき](515)「チェンジモンスター」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、ご近所の方からたくさんのいちごの

おすそわけをしていただき、とても幸せな

気分になった六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から習

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●チェンジモンスター

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ボストンコンサルティンググループの上級

副社長のジーニー・ダックの著書、「チェ

ンジモンスター-なぜ改革は挫折してしま

うのか?」( https://amzn.to/2wA8d7K )

を読みました。


本の内容としては、著者の経験を通して得

られた、リーダーとしての組織の変革をど

う推進していくかにかかわる手法とノウハ

ウが紹介されています。


そして、タイトルにある、チェンジモンス

ターとは、ことばとしては変革をかき乱す

怪獣という意味ですが、具体的には、人間

的・感情的なものから生まれる変革に対す

る「阻害要因」です。


この阻害要因であるチェンジモンスターに

ついては、同書の補論に書かれている、日

本に現れるチェンジモンスターについて見

てみると、より理解しやすいと思います。


●タコツボドン:自分のたこつぼに閉じこ

もり、他の人とかかわろうとしない。「う

ちの部署とは関係ない」「ご忠告はありが

たいが、後はこちらにお任せください」と

叫ぶ。


●ウチムキング:社内での評価にだけ関心

があり、顧客など、社外からの評価には目

を閉ざす。「社長!社内での反応は上々で

すので、このままでうまくいきます!」と

叫ぶ。


●カコボウレイ:かつての経営者が手がけ

た事業にとらわれ、業績が悪くても撤退に

関する議論や撤退の決断ができない。「先

代会長が手塩にかけた事業を君はどうしよ

うというのか?」と叫ぶ。


●ミザル・キカザル・イワザル:変革のた

めの活動が行われようとしていても、首を

すくめてやり過ごそうとする。「どうせ、

今回もまたかけ声だけだ。動くだけ損する

に決まっている」と叫ぶ。


●ノラクラ:言い訳をして変革を回避しよ

うとする。「前例はないし、組合がウンと

いわないだろう。それに忙しくて人手も足

りない」と叫ぶ。


●マンテン:100点の報告書がないと動

き出せず、具体的なアクションをとれない

か、遅れてしかとれない。「またデータ不

足だ。もう少しじっくり検討すべきだ」と

叫ぶ。


●カイケツゼロ:できない理由の説明は巧

みだが、解決策の提言は出せない。「それ

は何度も検討しましたが無理のようです。

その理由は5つあって…」と叫ぶ。


そして、この本は、これらのモンスターを

退治するためノウハウが書かれているので

すが、モンスターたちはかなりの強敵で、

特効薬のようなものは無いようです。


ひたすら、改善策を明確に示し、飴と鞭で

根気よく変革を促すことが基本のようで

す。


ただ、この本の主旨とは少し外れるのです

が、気になったことがかかれている部分が

ありました。


「これまで、日本の会社が変化の必要性に

迫られたのは、業績が傾き、危機的な状況

に瀕してから、メインバンクなどから送り

込まれた再建請負人が、会社の生き残りや

雇用確保のために、コストダウンや合理化

を徹底して進めるという状況だけだった。


しかし、今後、日本の会社に変化が必要と

される状況とは、業況がよいうちに、経営

トップが株主の要請に基づいて、より高い

株主価値を創造できる、より強い会社に変

革するために、業態転換や再編成を大胆に

進めるめることができる状況だ」(327

ページ)


ひとことで言えば、会社が倒れそうになっ

たときに変わろうとしても遅くて、変わる

ことができるエネルギーがあるうちに変わ

らなければならないということです。


これも当たり前のことを述べているように

思えますが、私もコンサルタントをしてい

て、事業改善の依頼を受けるとき、どうし

てもっと早い段階で相談してくれなかった

のだろうと思う時がままあり、著者が訴え

ていることにとても共感します。


これは、日本の会社では、倒産しなければ

いいという低い目標しか持たない会社が多

いからだと思います。


会社は、本当は、強い存在でなければなら

ないと考えれば、そこそこの利益が得られ

ている状況で満足せず、より、高いところ

を目指すべきなのでしょう。




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●ポッドキャストを配信しました

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●編集後記

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冒頭でふれたいただきもののいちごは、お

店で売られているものではなく、いちご畑

で直接摘んできたいちごのようです。


おそらく、食べごろまで育ったものを直接

摘んできていただいたようで、とても甘く

て感動しました。


ちなみに、私の住まいの近所は、たくさん

いちごを栽培しています。


とても幸せな環境だとあらためて感じまし

た。






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2018年05月13日

[ビジネスのきづき](514)「賃金は固定費と変動費のどちらか」

読者のみなさま、こんにちは。






先日、大学生の長男が、翌日の会社訪問に

そなえて靴を磨いているところを見て、自

分の大学生時代の就職活動中も同じことを

していたなぁと、昔のことを懐かしく思い

出した六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

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●賃金は固定費と変動費のどちらか

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私ごとで恐縮ですが、私の兄は製造業に勤

務していました。


いまは兄は会社を退職しているのですが、

在職中に製造業の会計についてふたりで話

をしたことがあります。


そのとき、私が、「製造原価の賃金は変動

費である」と述べたところ、兄は「賃金は

固定費であり、変動費になることはない」

と反論してきました。


後であらためて説明したいと思いますが、

私が「賃金は変動費」と述べたのは、標準

原価計算の考え方です。


一方、正社員の方は固定給で働いているの

で、正社員に支払う賃金は、契約の形態か

ら見れば固定費と考えることができます。


兄は製造業に携わっていたので、標準原価

計算の知識を持っていると私は考えていた

のですが、その知識はなかったようで、私

が、雇用契約は固定給でも、標準原価計算

の考え方で製造原価を計算するときは、賃

金は変動費として計算するのだと時間をか

けて説明したのですが、結局理解してもら

うことはできませんでした。


では、その標準原価計算について簡単に説

明します。


製造業の賃金の会計処理には3つのステッ

プがあります。


まず、工場で働く従業員の方(以下、工員

と述べます)への賃金(賃金にもさまざま

の定義がありますが、ここでは会計的な観

点での人件費を指すものとします)を支

払ったとき、それは労務費という勘定科目

(会社によって変わることがあります)に

加えられます。


ただし、ややこしいのですが、この労務費

という科目は、費用の科目ではなく、資産

の科目です。


なぜ資産なのかというと、これもあらため

て後述しますが、工員への賃金は、製品の

材料と同様の考え方をしているとご理解く

ださい。


材料は、代金を支払って、直ちには製品の

ために使われず、いったん倉庫などに資産

として保管されます。


そして、賃金も、工員から労働力の対価と

して支払われ、工員の方に働いてもらう権

利を資産として蓄えているというように、

会計的にはとらえています。


さらに、材料は製品製造のために、必要な

分だけ利用(これを、会計の用語では消費

といいます)され、そのたびに帳簿から材

料が消費された分の金額が減らされ、同額

が仕掛品(しかかりひん、製造の途上にあ

る未完成の製品を指す勘定科目)や製品

(完成品)に加えられます。


これと同様に、賃金も、工員の方が働くた

びに労務費勘定から減らされ、仕掛品や製

品に加えられます。


これが2つめのステップです。


そして、3つめのステップは、製品が販売

された時です。


この段階で、販売された製品に要した原価

(材料や労務費の消費額)が、製造原価と

いう費用の科目に移ります。


(ここまでの説明は、理解を容易にするた

めに、必ずしも正確なものとはなっており

ませんことをご了承ください)


復習すると、工員の人件費は、いったん労

務費という資産の科目に計上され、つぎ

に、仕掛品や製品という資産の科目に計上

され、販売された段階で製造原価という費

用になるということです。


では、本題の人件費が変動費だるという説

明に移ります。


標準原価計算では、賃金はどのように仕掛

品や製品に計上されるかというと、一般的

には、時間に応じて計上されます。


例えば、仕掛品を製品にする工程では、正

社員が1時間その作業に携わると、1個の

製品が完成するとします。


そして、正社員の1時間あたりの賃金額が

2,000円であるとすれば、製品が1つ

完成するたびに、帳簿では労務費から製品

勘定に2.000円が加えられることにな

ります。


ところで、変動費とは売上に比例して発生

する費用です。


そこで、前述のように、製品が製造される

(ここでは、製品は製造すれば必ず売れる

という前提で説明をします)たびに賃金が

計上されるので、賃金は変動費としてとら

えることができます。


ここまで、簡単に標準原価計算について説

明してきましたが、1度読んだだけでは理

解が難しいかもしれません。


そこで、賃金は工員に対しては契約に基づ

いて固定的に支払われるものの、製品に対

しては、製造に要した時間に応じて案分さ

れて費用になると考えていただければと思

います。


(なお、すべての製造業が必ずしも標準原

価計算に基づいて原価計算をしているわけ

ではないので、ご注意ください)


では今回の記事の結論ですが、賃金は経営

者の観点から、変動費と考えるべきだとい

うことです。


ここで、そのようなことはわざわざ指摘さ

れなくても分かっていると考える方が多い

と思います。


その一方で、経営者の方が、受注の採算を

検討するときに、意外と人件費を見落とし

ている例が多いと、私の経験で感じていま

す。


例えば、新たな受注があり、その採算を検

討するとき、目に見える材料などは原価と

して認識はされるものの、目に見えない人

件費は十分に検討されていないように感じ

ます。


「先方の希望する価額が、仕入れ値の20

%増しだから採算が合うだろう」と考えて

応需してしまったものの、粗利相当の20

%では人件費が吸収できず赤字になってし

まうというパターンが、業況のよくない会

社に共通していると私は感じています。


そこで、自社の1人1時間あたりの人件費

がいくらか、そして、それぞれの工程には

どれくらいの作業時間が必要かということ

を把握しておくと、目に見えない人件費も

原価として認識しやすくなり、誤って赤字

の受注に応じなくなると思います。


人件費は契約によって固定給ではあります

が、標準原価計算の考え方によって変動費

として考えると、より精度の高い採算の検

討ができるでしょう。





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●ポッドキャストを配信しました

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●編集後記

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会社訪問は誰でも緊張するものですね。


いつもはだらしない長男が、めずらしく前

日から会社訪問の準備をしていたので、そ

の緊張度合いが伝わりました。


でも、そういった小さいことの積み重ねこ

そ、本番で効果が現れるはずです。


近いうちに果報が届くといいなぁ。







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