2017年04月15日

[ビジネスのきづき](121)「出版企画と融資審査」

読者のみなさま、こんにちは。





先日、トクホのビールテイスト飲料を

飲んだのですが、いつか、トクホのお酒も

開発されないかな、と都合のいいことを

考えてしまった六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

中小企業のご支援を担当、その経験から

習得した支援ノウハウを活かして、経営

コンサルタントとして独立、がんばる

日本の中小企業を応援するため、今回も、

ビジネス書7冊(累計発行部数3万部)の

ビジネス書作家として、ビジネスを加速

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●出版企画と融資審査

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出版をすると、出版経験者や、これから

出版をしたいと考えている人との交流が

自然と増えてきます。


私も、これまで何人もの出版をしたいと

いう人とお会いしてきており、私の知り

合いの編集者の人にそのような方を紹介

した結果、何人かの方が出版を実現して

います。


そういう私も、初めての出版のときは、

知人を介して編集者の方を紹介して

もらっています。


しかし、自費出版や買取条件の出版を

除き、純粋な自費出版はなかなか実現は

難しいものです。


その最大の理由は、お金の問題です。


出版社は、ケースバイケースですが、

ものの、1回の出版で、およそ500

万円か、それ以上の金額の本を印刷

します。


500万円は、1冊1,600円の本の

場合は、初版で3,000冊分程度印刷

するときの金額です。


その一方で、もし、印刷した本があまり

売れなかったら数百万円の損失になり

ます。


そこで、当然のことですが、売れる本か

どうかという見極めが厳しく行われます。


その一方で、本を出版したい人は、

「自分が書く本は必ず売れる」と思って

出版企画を書いています。


私自身も何度も出版を断られています。


もちろん、私は売れる本だと思って

いても、出版社はそう判断してくれない

ことがたびたびありました。


とはいえ、この記事は、出版の仕方を指南

することが本旨ではないので、結論を

述べると、出版社に出版を応諾させたい

のであれば、最低でも、客観的なデータを

見せることが必要になるということです。


ここで、読者の方はいくつかの疑問を

持たれると思います。


そのひとつは、「相手を説得するために

客観的なデータを見せることは、わざわざ

指摘されるまでもなく、当たり前のこと

だろう」ということです。


実は、私が銀行に勤務していて融資の

申し込みを受けたとき、意外にも、

客観的なデータを提示する人は多くあり

ませんでした。


融資を受けようとする人の多くは、

自社の事業はうまく行くと思っており、

そのような方は客観的なデータは

必要ないと考えておられるようでした。


そのような方は、そもそも、もうから

ない事業を始めるようなことはする

はずがないという前提なのでしょう。


しかし、銀行も多くの融資先を見ており、

融資の申し込みがあった場合、その

当事者よりは客観的に事業の先行きに

ついては判断できる立場にあるといえる

でしょう。


そこで、事業計画に疑義があれば、その

確証を求めることになります。


話しを戻すと、当事者にある方は、自分の

ことについては冷静に判断しにくいと

言えるようです。


私も、本の企画を断られたときは、自分が

かつて、融資の審査をしていたときの

ことを思い出しました。


自分は、「この本は需要がある」と思って

いても、出版社から見れば「この本は、

これまでの出版の経験から見ると、売れる

とは思えない」という判断になるよう

です。


もちろん、企画の提出にあたっては、

客観的なデータも示すわけですが、

それだけでは出版に応諾してもらうため

には、確証としては弱いということです。


とはいえ、まだ、いくつかの出版企画に

ついては、いつか実現させようと考えて

いるので、これから客観的なデータを

積み上げていきたいと思っています。


前述のとおり、出版を実現するには、

出版社に対して数百万円を投じてもらう

ことになるわけですから、それを安心して

実施してもらえるものとしなければなりま

せん。


もうひとつの疑問として、客観的なデータ

とは何かということが思い浮かんだ方も

多いと思います。


これについては、また、別の機会に説明

したいと思います。







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●編集後記

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健康の維持というものは、自分の努力が

基本であり、飲みものに頼ろうとする

ことは間違った考えですね。


ちなみに、保険業界では「離婚のときの

支出に備えるための離婚保険」という

ものが考え出されたことがあったそう

ですが、これは、保険によって離婚を

踏み切る人が増えるという理由で、

金融庁からの許可が出なかったという

お話をきいたことがあります。


これも当然とは思いますが、他人の

困りごとはなんでも助ければよいと

いうことではないということですね。










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posted by 六角明雄 at 08:03| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月14日

[ビジネスのきづき](120)「徳政令」

読者のみなさま、こんにちは。





先日、仕事のために舞浜駅付近に出張した

ときに、舞浜駅の近くの遊園地に立ち

よろうと思ったものの、時間がなくて

あきらめて帰ってきた六角です。


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●徳政令

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先日、日本放送協会さんが放送している

大河ドラマ「おんな城主直虎」をたまたま

視たのですが、徳政令に関するトラブルを

直虎が解決する場面が描かれていました。


直虎は、農民から、戦が長引いて、村には

働き手がおらず、稲作に十分な手間をかけ

られないことから、収穫も少ない。


その一方で、年貢を納めなければならない

ことから、借金をした。


現状が続けば、年貢も納められないし、

借金も返済できなくなるので、徳政令

(貸主に借金の棒引きを命じること)を

発布して欲しいと依頼を受けました。


一方、直虎は、貸主の商人と話をした

ところ、徳政令を発布するのなら、

直虎の父親の借金がまだ残っているので、

それを返済するか、城を引き渡せと

言われました。


そこで、直虎は徳政令を発布することを

避けるために、農民を次のように説得

します。


すなわち、商人を直虎の家臣とし、村を

領地として与える。


商人は、その領地の年貢を借金の返済に

あてる。


その条件として、商人は、確実に年貢を

得られるよう、人手を確保するなどの

支援をする、といった内容です。


この方法は、銀行のリレーションシップ

バンキング、または事業再生の手法その

ものだと思いました。


融資をする側は、単に貸付金を返済する

ように迫るだけではなく、融資先の

事業が安定的に継続するように、

働きかけることで、貸付金の返済を

確実にするだけでなく、融資先からの

資金需要をさらに増やそうとする

Win−Winの方法です。


ところで、このような仕組みは、銀行以外

でも行われています。


その代表的なものは、卸売業が小売業に

対して行う支援で、リテールサポートと

呼ばれています。


リテールサポートを行っている会社の

ひとつとしては、三菱食品が販売先の

スーパーマーケットに対して、売上を

増加させるための売り場づくりや、

品揃えを支援しています。


実際には、スーパーマーケットの店の

中に、三菱食品が担当するエリアが

指定され、そこに三菱食品が商品を

並べるということをしているようです。


スーパーマーケット側としては、自社

単独の情報よりも多くの会社の情報を

持っている卸売会社に品揃えなどを

任せた方が、売上の増加も期待でき、

また、効率性も高まります。


このような、「もの」ではなく「こと」の

提供をできる会社の競争力が高まることは

明らかです。


銀行に話を戻すと、たくさん融資をできる

銀行は、実は、事業再生ノウハウや、事業

再生の経験が豊富な職員が多い銀行という

ことも言えます。


自社の業績を高めたいと考えている

経営者の方は、自社に競争力を高める

ことができる、独自のノウハウがあるか

どうか、探してみてはいかがでしょうか?






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●編集後記

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舞浜の遊園地は、なにかと話題になって

いますが、まさしく経営のお手本的な

遊園地だと思います。


やはり、入場者数が増えてきたために、

入場料を値上げしたというのは、理想的な

成果だと思います。


一方で、私は仕事に追いかけられ続け、

なかなか休みを取れません。


顧問先の方に提案していることを自分で

実現できていないという悪い状況を

早く抜け出したいと思います。










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posted by 六角明雄 at 08:03| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月13日

[ビジネスのきづき](119)「納税の薦め」

読者のみなさま、こんにちは。





やっと先月新刊を出版したばかりで、再び

出版の企画を持ちかけられ、また時間の

余裕がなくなりそうな予感がしている

六角です。


地方銀行に17年間勤務し、約800社の

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●納税の薦め

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作家の本田晃一さんが、3月30日に配信

したメールマガジンで、税金について次の

ように書いておられました。


「税金は無駄遣いが多い!

ってキレてると、収入も増えない。


収入が増えると支払う税金も増える

からね。


無駄だと思ったら払いたくないじゃん。


税金のおかげで日本は良い国だな〜

って思ってると収入も増えてくる。


だって

収入が増える=周囲が良くなる=

自分も良くなる

って公式になるもんね」


私も本田さんの考え方に賛成です。


納税者の立場からすると、税金は多いと

感じがちですが、冷静に考えれば、

私たちが受けている行政サービスに

使われている税金も意外と多いものだと

思います。


例えば、義務教育にかかる費用を全額自己

負担にすると考えただけでも、それは明確

だと思います。


確かに、税金の使われ方に不満が残り

ますが、それだけでもって、税金を

払わない理由にはなりません。


ただ、今回の記事の主旨は、納税が妥当か

ということではなく、会計の面からも、

納税を薦めたいというものです。


とはいえ、このことは、目新しい主張では

なく、昔から言われていることです。


すなわち、100万円の利益を得て、

約40万円の利益を払えば、約60万円の

利益を次の会計年度の事業に充てることが

できるというものです。


(厳密には、利益から税金と配当金を差し

引いた残りが、翌会計年度に繰り越される

のですが、中小企業の多くは配当は行って

いないので、ここでは、利益から税金を

差し引いた残りが繰り越されるという

前提で説明します)


私も、積極的に意識して納税額を増やす

必要はなく、また、軽減税率の特例は

活用することは得策だと思います。


ただ、過度に、納税額を抑えることを

目的とした会計処理はあまり得策では

ないと思います。


結局、そのような会計処理は、納税額を

減らす効果はあったとしても、納税した

場合と比較して、会社に残るお金の額に

さほど変わりがありません。


そうであれば、利益の繰越額を増やす

ことの方が賢明でしょう。


さらに、会社に残ったお金は、自らの

判断で自由に利用できます。


また、純資産(=自己資本)が増える

ことから、銀行や社会からの評価も

高くなります。


ところで、この記事の本旨から離れ

ますが、よく新聞記事に「大企業の

内部留保が過去最高にもかかわらず

従業員の給与が増えない」といった

批判が書かれることがあります。


こははおかしな内容です。


なぜなら、内部留保は純資産、すなわち

貸方の科目である一方で、給与は費用、

すなわち借方の科目だからです。


借方の科目が増えない理由は、それに

変わって借方の科目が増えているからで

あり、貸方の科目が増えていることは

理由にはなりません。


もし、従業員の給与が上がらないことを

指摘したいのであれば、「手元資金が

増加しているにもかかわらず、従業員の

給与が増えない」というように書くべき

でしょう。


大企業の内部留保が過去最大の会社が

当座預金などの手元資金が増えていない

場合は、内部留保はすでに棚卸資産や

設備投資などに充てられていることに

なり、会社の資金繰りに有効に活用

されているということになります。







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●編集後記

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私が書く本は、爆発的に売れているわけ

ではないのですが、細く長く売れている

ので、ビジネス書の出版社の方からは、

多少評価をされているようです。


そういった面で、新たに出版の企画を

持ちかけてもらえることはうれしい

のですが、持ちかけられた出版は、

だいたいが出版社のスケジュールに

組み込まれるため、出版時期は

著者には選択できない点が難点です。


出版するたびに、もし、次回出版を

するときは長めにスケジュールを

組んでもらうようにしようと思って

いるのですが、なかなかうまく行き

ません。


次の次の機会は、もうちょっと工夫する

ようにいまから考えておきたいと、

思います。












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